アドテクノロジーという言葉について聞きなれないかもしれません。
言葉自体を知っている方もイメージしにくいところかと思いますので、なるべくわかりやすくお伝えいたします。
どのようなテクノロジーでインターネット上の広告配信がされているのか仕組みについて解説!
アドテクノロジーとは?
アドは「広告」のことであり、テクノロジーは「技術と」いう意味ですね。
併せると「アドテクノロジー」という言葉になり、「広告配信技術」という意味になります。
もう少し説明文を捕捉すると、
インターネット上のデータを解析し、広告の技術でマーケティングを最適化していくプラットフォームとでも言えましょうか。
アドテクノロジー技術が生まれてから、
従来の広告手法からとても進化を遂げており、昔では出来なかった配信手法や分析データ解析を活用した広告配信の提供が可能となりました。
アドテクノロジーの目的
アドテクノロジーの目的は、広告主とパブリッシャー両軸の需要と供給を満たすことにあります。
どういうことかというと、
大前提、広告を配信する際に、広告配信をしたいと思う広告主がいて、
またその対極側に、広告枠を提供しているメディアサイド(パブリッシャーと言われています)の両軸の関係性があります。
広告主サイドの目的(欲求)は、
①商品やサービスの売り上げをあげたい
②利益をあげたい
③認知をあげたい
④集客を行いたい
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など様々なものがあります。
ビジネスの目的を効率的かつ効果的に実現していきたいという欲求です。
反対に、
パブリッシャーサイドの目的(欲求)は、
広告枠の価値の最大化です。
Webサイト上に出している広告枠にいくらの価値がつくかを見ています。パブリッシャーと呼ばれる、広告枠を提供している企業やブロガーも
収益がないと事業の継続性が困難になります。
なので、広告枠一つの金額や価値を最大していきたいという欲求がありますよね。
アドテクノロジーは、これら双方間の目的を満たしていくこと自体を目的としています。
アドテクノロジーの基本構造ってどうなっているの?
アドテクノロジーの基本構造について知る
どういった基本構造になっているのか。詳しく見て行きましょう。
現在の広告手法のみだけでなく、これまでのものも含めご説明します。
純広告やマス広告と呼ばれるものが昔から存在している広告技術ですが、
これらの広告技術を基にアドテクノロジーは開発され、進化を遂げています。
まず1番はじめに、開発されたものがアドサーバーと呼ばれるものです。
アドサーバーとは?
広告主とパブリッシャーの間に設けられたものでどちらかというとパブリッシャーサイド寄りに設立された技術です。
このアドサーバーの出現により、
広告主は、複数のウェブサイトに広告を同時に配信することができるようになりました。
1箇所の広告枠をどの期間どの値段で購入するという純広告の形ではなくて、
今、この広告枠が今空いてます。そこに対し、この期間だったらトータルでこれくらいの金額になりますという形でアドサーバー上でコントロールして、パブリッシャーサイドに表示させることが可能になりました。
他にできるようになった大まかなことは、
① 広告の予定配信
→時間設定のようなものです。②複数の広告を切り替えて配信すること。
→一つのバナーや情報だけではなくて、複数の情報を入れられるようになりました。③広告の在庫管理。
④他者サーバーでの負荷を管理やレポート集計を自動でできるようになりました。
アドネットワークとは?
アドサーバーが出た次に出てきたものがアドネットワークの誕生です。
アドサーバーとアドネットワークが協力をし合うことで、
複数のパブリッシャーサイドに横断的に広告配信ができるようになりました。
(レップネットワークやバーティカルネットワーク、ターゲティングネットワークなどと言われています。)
アドネットワークの良い点は、
パブリッシャーサイドにとって、広告枠の販売営業が不要になり、
広告枠が売れ残りがなくなり、自動的に勝手に埋まるようになりました。
ただ、どの媒体のどのような場所に自分の広告が出ても広告価格が中間マージンなどを含めてブラックボックス化していたため、広告枠が高騰してしまうことがあったりしました。
そこで、次にアドエクスチェンジの誕生です。
アドエクスチェンジとは?
前提、代理店などの広告主は広告枠を購入したいという欲求があります。
パブリッシャーサイドは空いている広告枠を代理店サイドに適切に伝えたいという欲求があります。
→空いている枠を無駄にすることなく使って欲しい。
→適切な広告枠が欲しい、コンバージョンにつなげたい。
これら双方の欲求を取り引きする場所を提供するという役割で、広告枠の取引市場を作りました。
それが、アドエクスチェンジと呼ばれるものです。
このアドエクスチェンジの出現により、広告枠の市場取引が可能となり、
株や為替と同じようにセリができるようになり、1広告枠あたりの単価変動が可能となりました。
1表示に対していくらコストがかかるや、
1インプレッションごとに単価が変わるという仕組みが確立されました。
ただ、市場取引という形の中で行われるものになったので、優先的に空いている場所というのは、
売れていない場所という認識もされるようになってしまいました。
さらにユーザーごとに興味関心度合いが測れる仕組みは設けてないので、
あくまでも、広告の取り引きを効率化させる仕組みという位置付けでのものになります。
DSP、SSP、RTBの発達
ここからさらに、DSPとSSP、RTBというものが誕生してきます。
DSPとは?
DSPはDemand Side Platformの略で広告配信を最適化するためのツールです。
広告のプラットフォームに対して、どのような広告をどの枠に配信するのかを自動的に考え最適化し、自動的に配信するというところを担ってくれています。枠の最適化を行うことができるツールと思ってもらうと良いかもしれません。
複数のアドエクスチェンジに配信ができるので、DSPは広告主側の欲求を満たすためのサービスと言えます。
SSPとは?
Supply Side Platformの略で、SSPはインプレッションが発生するたびに、収益性がもっとも高い広告をDSPから自動的に選び配信してくれます。
広告媒体側の欲求である、広告をできるだけ高い値段で配信を担います。SSPは広告媒体側の欲求を満たすためのサービスと言えます。
RTBとは?(リアルタイムビッティング)
その名の通り、リアルタイムで金額を変動させることができる仕組みのことです。
一定期間の広告金額の変動がなくなっていたけども、
1分あたりにも広告枠の単価が上がりすぎずに最適化を実現可能にしています。
これらが基本的な仕組みですが、DSPとSSPはそれぞれ対になっており、両方ないとRTBが機能しないような仕組みになっています。
あくまで、アドテクノロジーの広告主とパブリッシャーサイドの需要と供給を満たすということです。
今後のアドテクノロジー市場性は?
今非常にネット広告市場というのは右肩上がりであるというところは、ご存知かと思いますが、
アドテクノロジーの市場性の拡大はというと?
今後も注目されているものであるということが伺えます。
まとめ
①アドテクノロジーは広告主側と広告媒体側の需要と供給を満たすために進化してきました。
②今後もアドテクノロジーの市場性は拡大して行きます。
アドエクスチェンジやRTBの技術が発展してきているので、さらに大きな変化が出てくることでしょう。
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