デジタルマーケティングという言葉がここ3年くらいで一気に広まりましたが、デジタルマーケティングは業界的に今かなりアツい領域です。
実際デジタルマーケティングをサービス展開する会社も増え、デジタルマーケティングを取り入れる会社も増加しています。
これまでのマーケティングでは太刀打ちできなくなった企業がしびれを切らし、デジタルマーケティングについて真剣に考え始め、デジタルシフトを起こしている為です。
それに伴い、デジタルマーケティング人材を募集する企業がどさっと増えています。
デジマ領域を就職先として検討している方に、デジタルマーケティング領域の仕事のメリットやデメリット、仕事内容などについてお伝えしたいと思います。
デジタルマーケティングとは?
手前味噌ですが、デジタルマーケティングがどういうものか簡単に説明しておきます。
デジタルマーケティングとは、その言葉通りマーケティングをデジタル化したものです。
要は、WebサイトやSNS、Eメールやアプリなどから得られるユーザー(消費者)の行動や思考などをデジタルデータで全て管理し、活用していこうというマーケティング手法です。
データ化と言うとこれまでもデータ化されているものもありましたので、区別が付きにくいかと思いますが、ここでいうデータとは、これまでのものとは比べ物にならないパーソナルな詳細なデータのことです。
例えば、会社名や個人名、その個人が見ているサイト上のページは何なのかなどの詳細データを指します。
アマゾンなどECサイトでショッピング中、閲覧している商品の関連商品が下の方に出てきたり、関連商品のメール案内が適切なタイミングできたりしませんか。
あのような施策は、パーソナルな情報をデータとして収集し、データ分析をかけ、各ユーザーに対して適切なタイミングで適切なコンテンツを配信する仕組みを用いています。これがデジタルマーケティングそのもの。
今はユーザーのリアル場面の行動や活動ですら、全てデータ化できる時代となりました。
リアルで起きる行動・ネットで起きる行動、それらを横軸に見ていくマーケティング施策と言えます。
Webマーケティングとデジタルマーケティングの違い
Webマーケティングはデジタルマーケティングに包括されているWeb周りのマーケ施策であり、「領域の差」で呼び名が異なります。
Webマーケティングは、主にSEO対策やサイトのユーザビリティをあげる導線設計、ネット広告にSNS施策などWebサイト周りの施策のみを指します。
デジタルマーケティングは、インターネット領域とリアル領域の両軸を掛け合わせ、ネット領域のものは当然、リアル領域のデータも全てデジタルでデータ化してしまい、両軸のデータを統合し分析していくものです。
ネットはネット、リアルはリアルというように単独で掛け合わせがなくマーケティングが進められてきましたが、ITの進化に伴い、リアル施策についてもデジタル化が可能になりました。これらを取りまとめていくものがデジタルマーケティングということになります。
➡︎デジタルマーケティングとWebマーケティングは何がどう違うのか?
デジタルマーケティング業界の市場規模について
※出典 矢野経済研究所
上記の図からもわかるように、市場規模としては非常に伸び盛りであり、2022年には530億円に到達すると言われています。
今まさに、企業でのデジタルシフトが働いており、デジタルマーケティングへのシフトが始まっており、どこの会社もこれまでのマーケティング体制からデジタルマーケティング体制へシフトさせようと社内体制を整えている最中なのです。
デジタルマーケティング人材は、企業で鬼のように求められている
今や企業はここぞとばかりに、デジタルマーケティング人材を募集しており、転職サイトや転職エージェントでデジタルマーケターの募集をよく見かけるようになりました。
これは上記で説明した、企業がデジタルシフトに躍起になっているという点が大きく関与しています。
デジタルマーケティング自体、ここ数年で知られるようになったものですが、転職市場で考えたとき、デジタルマーケターは「今」が本当に売り手市場なのです。
▶︎【厳選10社】おすすめ転職サイト・転職エージェントまとめ
デジタルマーケティングを実務レベルでできる人材は少ない
デジタルマーケティングを実務レベルで行える人材はそんなに多くはありません。
これまでのマーケティングに加え、領域が広まった分すべきことが増えたので当然といえば当然。
これまでは、どちらかというと製品やサービスをどのようにマネタイズしていくかを考えるマーケティングでしたが、今後は営業促進やインサイドセールスなど全社最適なマーケティングを実行していく必要があります。
インターネットのおかげでできる幅は広がりましたが、その分これまでにない施策を考え・実行必要があり大変になりました。
もしデジタルマーケティングが実務で執り行えるのであれば、デジタルシフトを起こしている社会では非常に貴重な存在となります。
市場価値は大きく跳ね上がるわけなので、年収も大きな額をもらえます。
デジタルマーケティング領域で働くメリット
・将来どんな会社でも欠かせない存在となる
・出来るデジタルマーケターは非常に高い年収をもらえる
・将来どんな会社でも欠かせない存在となる
デジタルマーケティングをしっかり行っている会社はまだ多くはありませんが、
デジタルマーケティングは今後ほぼ確実にどの会社も必須で行うマーケティング手法となります。
このデジマをしっかりやるやらないで未来の利益率は変わってくるのではないかと思うほどです。
今のうちにこのデジタルマーケティングに地に足を付けられれば、将来的にいいポジションを得られるかもしれません。
・出来るデジタルマーケターは非常に高い年収をもらえる
デジタルマーケティング推進業務の給与体系は割と高いものです。
だいたいどの会社でも、提示額は500万〜800万ほどが一般的ですが、CMOクラスになると1000〜2000万貰えます。
デジタルマーケティング領域で働くデメリット
デメリットも存在します。
・評価軸がしっかり作り込まれていない可能性がある
・地味な作業の繰り返し
・評価軸が作られていない可能性がある。
意識高い系の企業などであればまだ話は別ですが、日系企業は大手企業ですら、マーケティング部署がないところが多いもの。もし仮にデジタルマーケティング部というものがあったとしても、できたばかりの可能性は高いかと思います。
となると、必然的に評価体系が整っていないことも十分にあり得ます。
・地味な作業の繰り返し
デジタルマーケティングという名前そのものはとてもイケてますが、、ぶっちゃけ地味な仕事です。
数字進捗を改善させる仕事ですので、仮説検証を行いPDCAを回し続けます。
コツコツと改善業務ができる人は向いていると言えます。
デジタルマーケティング事業を行なっている会社
デジタルマーケティングを事業として行ってる会社はどのようなものがあるのか纒めておきます!
デジタルマーケティングを提案している会社は、市場の伸びと同様増加してきています。
Webマーケティング会社を筆頭に、広告代理店、大手印刷会社、コンサルティングファームなど様々な会社がデジタルマーケティングをサービス展開し始めています。
・Webマーケティング会社
やはり中核となるのはwebマーケティング会社です。webマーケティングの延長線上にもなりますので、デジタルな領域でデータを集めたものを営業活動や販売促進につなげていきます。
MA(マーケティングオートメーション)ツールを独自開発している会社もあるほどです。
・広告代理店
様々な広告を扱う広告代理店ですが、デジタルアドエージェンシーへと変化を遂げています。
・印刷会社
印刷会社もデジタルマーケティング領域でのサービス展開を始めています。
これまでは紙などのリアル媒体で売り上げを上げてきた印刷会社ですが、今やリアル×ネット両軸でマーケティングを進めていく必要性が強まってきています。
その影響により、印刷会社でもwebサイト制作を行ったり、MAを代理店として販売する企業が増加してきています。
印刷会社はこれまでのリアル紙媒体領域のノウハウを生かし、リアル×ネット両軸で、他の広告代理店やwebマーケティング会社に比べても差別化が測れます。
・コンサルティングファーム
コンサルティングファームでもデジタルマーケティングを提案している会社は存在します。
主にこれらの会社がデジタルマーケティングを提案しています。
デジタルマーケティング会社が扱うサービスについて
デジタルマーケティング会社が扱うサービスを紹介します。
デジタルマーケティングのツール代表例:
・MA(マーケティングオートメーション)
・CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)
・SFA(セールスフォースオートメーション)
この辺りのツールがデジタルマーケティング領域では主役となります。
マーケティングオートメーション(MA)のようなデータ獲得ツールを使用し、会社名や個人名・各個人がみているページの情報などをログ取得し解析します。
デジタルマーケターとしての仕事内容
BtoBとBtoCの場合で仕事内容が若干事なってきますが、主には下記が当てはまるでしょう。
・オウンドメディア運営
・サービスサイト(コーポレートサイト)運営
・ネット広告
・SNS施策
・展示会活動
・セミナー開催、
・SFAやCRMでの営業促進まで
これらすべての施策をデータ化してしまい、横軸に見ていくマーケティングを行います。
デジタルマーケティングをこれから行なう会社に転職するのもあり!
これは総じて言えるころですが、メーカーや商社など堅いイメージのある企業でも、デジタルマーケティングに着手し始めています。
Webサイトでモノを買うイメージが湧かない、メーカーなどではwebサイトは商売に繋がらない、C向けでしか使えないでしょと考えられがちでしたが、そういうわけではありません。
デジタルマーケティングは、CtoC、BtoC、BtoB、toGなど全ての企業にて利用が可能なものです。
むしろ単価が高いBtoB事業にこそ使用するメリットは大きくあると言えます。
特にメーカーや商社であれば競合も少ないですし、結構ブルーオーシャンです。
今力を入れている企業は今後伸びてくるかと思います。
少し話が脱線してしまいましたが、
これからデジタルマーケティング領域に力を入れて着手される企業へマーケターとして入社するのはありです!
デジタルマーケティング会社へ営業として入社するよりも年収はグンと上がりますしね!
気をつけておきたいこと
比較的新しい分野のマーケティング手法であり、まだ体制が追いついていない企業が多いことは確かです。
企業へデジタルマーケターとして入社する際は、「体制がある程度整っているかを確認しておきましょう」
デジタルマーケティングに造詣が深いのであれば話は別ですが、まずこれらの施策をすべて1人で行うというのは無理です。
目安としては、3〜4名体制でデジタルマーケティング部署を確立し、ようやく成り立つものです。
そういう目利きは入社する前に確認しておきましょう。
デジタルマーケティング会社への転職もあり?
まだデジタルマーケティングが日本で流行り始めてから日が浅いということもあり、デジタルマーケティングを実務レベルで行える人材がまだ少ない現状でもあります。
デジタルマーケティング領域への転職を考えるなら、まずデジタルマーケティング会社に就職して、1〜3年ほど経験を積んでから企業のデジタルマーケティング担当として、羽ばたくということもありかと個人的には思ってます。
✔︎デジタルマーケティング系に強い転職サイト・転職エージェント
・1位:マイナビエージェント
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