副業で動画編集を行なった場合、どれほど稼げるんだろう?
こんなお悩みをお持ちの方に向ける記事です。
副業解禁の動きが活発です。そんな中で注目されている副業の1つが【動画編集】。
本記事を読むことで、
“動画編集で1ヶ月どのくらい稼ぐことができるのか?”
“どうすれば動画編集で稼ぐことができるのか?”
動画編集を副業にしようと思うにあたっての疑問を解消します。
関連:【初心者向け】動画編集を独学で学べるおすすめ本7選【編集ソフトや用途別に紹介】
動画編集の副業は稼げるの?
結論から言うと、“まだ稼げます。”
なぜ稼げるかというと、動画市場というのはこれから“右肩上がり”で伸びていく市場。YouTubeは前年比数十%増で業績を伸ばしており、その分YouTuberも多くなります。
また、5Gが当たり前の時代になると、通信制限はなくなり出先でのYouTube鑑賞が増えたり、動画視聴の需要は伸びていくことが期待されています。
市場が伸びていくということは、動画を作成して公開するクリエイターは必然増えていきます。
動画編集の副業はもう稼げないという指摘は嘘?
『動画編集の副業はもう稼げない』という声もありますが、『稼げない』というのは間違っていると思います。
近い未来に5Gが当たり前になると動画市場は伸びますし、その中で動画編集の仕事が無くなることはありません。
たくさんある仕事の中から、動画編集で困っている人に“正しい方法で手を差し伸べる”ことができれば仕事が受注できないなんてことはないのです。
ではなぜ「動画編集は稼げない」と言う方がいるのかと言うと、その人が間違った方法で実践しているからです。
目先の利益だけを追い求めたり、間違ったステップを踏んでいきなりクラウドソーシングなどで仕事を受注したりなど…
市場がどんどん拡大していて動画編集の需要が拡大しているのであれば、あなたが正しく実践する限り仕事が無くなることはありません。
動画編集の需要がどれくらいあるか
引用:2019年 日本の広告費
テレビメティアの広告費とインターネット広告費を比べたグラフですが、2019年ではテレビで使われた広告費よりも、インターネットで使われた広告費の方が高くなっています。
またテレビメディアの広告費は横ばいになっていて、2019年からは減少傾向にあるのに対して、インターネット広告は右肩上がりで増幅しています。
このインターネット広告費の増幅はYouTubeなどの動画市場が伸びているからと言えます。
企業はテレビCMよりもYouTubeの方が広告効果が高いと感じているはずです。
引用:サイバーエージェント、2019年国内動画広告の市場調査
2020年以降の予想も含まれていますが、5Gの普及に伴って出先でもスマートフォンで動画を見る人が多くなると、それだけ動画広告市場規模が拡大していきます。
動画広告の市場が拡大するということは、動画を発信する人もどんどん増えていくということ。
ということは動画編集の人手も必要になってくるということです。
実際に稼げる額はどれくらい?
動画編集の副業で稼げる金額の目安としてこのようなイメージになります。
※一本あたり4時間かかると仮定
単価 本数 労働時間 時給
3,000円 17本 68時間 730円
4,000円 13本 52時間 960円
5,000円 10本 40時間 1,250円
8,000円 6本 24時間 2,000円
10,000円 5本 20時間 2,500円
このようなイメージで大丈夫だと思います。
最初はどうしても低単価で仕事を受注して経験や実績を積む必要があるので、時給は低くなります。
ですが経験を積めば実績やプラスαのスキルなどもついてきて、高単価で仕事を受注することができると思いますので、どんどん時給は上がっていきます。
もし動画1本1万円で受注することができ、継続案件につながれば1日4時間労働を仮に毎日自宅でこなして売上が30万円になります。
莫大な金額は稼げないかもしれませんが、1人在宅ワークで生活していけるだけの収入を手に入れることは十分可だと思います。
副業を行うにあたり身につけるべきスキルとは
動画編集を副業としてスタートする前にまず“身につけておくべきスキル”があります。
動画編集を副業にする場合に最低限つけておくべきスキルの習得にかかる時間はそこまで必要ありません。
動画編集を副業にしていくために最低限必要なスキルとして2つ挙げます。
- 動画編集スキル
- コミュニケーションスキル
動画編集スキル
当たり前ですが動画編集をできなければ案件を受注することはできません。
基本的な操作(案件を受けれるレベル)であれば、2週間位勉強・実践すれば十分に可能だと思います。
より高度な技術を学ぶには、「動画編集スクール」で学習しましょう。
また、動画編集に必要なものですが、
- パソコン(最低でもメモリ8GB以上)
- 編集ソフト(できれば有料のもの)
くらいです。
パソコンはできればメモリ8GB以上のものを選びましょう。
パソコンで同時に複数の作業をしたり、編集ソフトで多くのエフェクトをかけないといけない場合は机の広さが重要です。メモリは最低でも8GB以上の物を選ぶようにして下さい。(16GB以上を購入できる資金があるのであればそちらをおすすめ)
編集ソフトは有料のものをおすすめします。
定番はWindowsであれば『Adobe Premiere Pro』
マックであれば『Final Cut Pro』です。
プレミアは月額課金で2,480円、ファイナルカットプロは36,800円の買い切りです。
多少値段が高いですが、クラウドソーシングサイトなどの案件では、条件として『Premiere Proを使ったことがある方~』『Final Cut Proを使ったことがある方~』というような条件が多いので選択肢が広まります。
高くて買えないよという方は『Filmora9』という編集ソフトをおすすめします。
初心者向けにおすすめという記事などもよく見ますし、私もそう思います。
金額は6,980円(税込)~とリーズナブルで、まずは無料体験することもできるので一回使ってみると良いでしょう。
Filmora9の公式YouTubeチャンネルでは、動画で使い方を詳しく教えてくれるので、そこで勉強すれば基本的な技術は身になります。
コミュニケーションスキル
クライアントさん(発注者)とのコミュニケーションスキルも必要でしょう。
基本的にはメッセージのやり取りですが、打ち合わせでビデオ通話や対面でのミーティングという場合もあります。
また、クライアントはどうしてもやりやすい動画編集者との仕事を好みます。
「Aさんは編集技術が持っているが、自分勝手な印象…」
「BさんはAさんに技術は劣るけど、相手の気持ちを理解した会話ができる」
というような場合は、基本Bさんが選ばれます。
動画編集で在宅ワークとはいっても、結局は人と人との仕事なので最低限の相手を不快に思わせないコミュニケーションスキルが必要です。
私がクラウドソーシングサイトで重要視しているのは、メッセージが来たらすぐに返すレスポンスの速さと、素直さです。
クライアントからすれば自分が送ったメッセージの返信が遅ければイライラもしますし、提案したことを素直に聞いてくれない方とは仕事をしたくはないはずです。
相手と気持ちよく取引をするためにはどうすれば良いのか?ということを常に考えておくことで、コミュニケーションスキルは問題ないと思います。
参考:動画編集に必要なスキルとは?仕事を獲得したければ需要を見極めよう【YouTube編集者必見】
実際に稼ぐ方法を解説 成功させるためのステップ
動画編集での副業で0から実際に稼ぐまでのステップを具体的に説明していきたいと思います。
- クラウドソーシングサイトに登録
- Youtubeチャンネルを作成し、ポートフォリオ作り
- 安価な案件を受ける
- 単価の高いものへ切り替える
- 他人との差別化を用意
クラウドソーシングサイトに登録
動画編集で副業をするとなると、最初はクラウドソーシングサイトからの案件受注をして実績を付ける必要があります。
クラウドソーシングサイトの中で1番の大手は「クラウドワークス」です。
案件も豊富にあるので、最初はクラウドワークスで大丈夫だと思いますし、私も実際にクラウドワークスで案件を受注しています。
プロフィールは最低限の情報を入力して、写真は載せておきましょう。
できれば自分の顔がわかるような写真をプロフィール写真に設定しておくと、クライアントからすると顔がわからない人よりも好印象です。
YouTubeチャンネルを作成して、何本か動画を投稿しておく
クラウドワークスに登録して、何も実績がない人が案件を受注しようとすると数十件応募してもほとんど受注できないか、ひどい価格競争に巻き込まれます。
そこでクライアントに対するアピールポイントとして、あなたのポートフォリオを提出するのが初めての案件を受注するのに最低限必要です。
クラウドワークスにて動画編集の案件を募集しているクライアントはYouTubeに投稿する動画が多いので、あなたがYouTubeチャンネルを持っていて作品例となる動画を3~5本アップロードしていると、作品を見てもらえるだけでなく「YouTubeの知識もあるんだ」という好印象を与えることもできます。
クライアントの面倒・ストレスを無くすための努力をすることで、好印象を持たれて受注に繋がります。
動画だけでなく、チャンネルのデザインを多少おしゃれにしておくことで好印象を与えることもできますし、案件を受注する前に名刺代わりとしてYouTubeチャンネルに動画をアップロードするという準備はしておいたほうがいいです。
ちなみにYouTubeでは動画を投稿しても『限定公開』といって、特定の人にしか動画を見られないような設定もすることができるので、安心してアップロードできます。
限定公開などを利用しながら自己PRなどの動画を編集してアップロードしていると好印象かもしれません。
安価な案件から受ける
最初は実績作りが大事ですので、安価な案件から受注するのが良いでしょう。
クライアントからするとまだ何も実績がない人に最初から大きな報酬を払いたいとは思いませんので、まずは安価な案件から受注して実績を作ります。
安価な案件だからといって手を抜いたりせずに、
・メッセージのレスポンスをできるだけ速くすること
・修正依頼などがあっても誠実に対応すること
この3点を意識すれば取引が終了した後の評価で、動画編集の質が余程悪く無い限り低評価をされることはありません。
そうしてちょっとずつ実績を溜めていくことで、次の案件につながっていきます。
単価の高いものへ切り替える
ちょっとずつ実績がついてきたら、どんどん単価の高い案件に応募していきましょう。
単価の高い案件に応募していくのと同時にこちらも意識してみて下さい。
・継続案件をやる
・価格交渉をする
動画編集者を募集しているクライアントの多くは継続的な取引を願っています。1本1本の動画編集をクラウドソーシングサイトで毎回募集し続けるわけにはいきません。なので、案件の詳細に『継続案件』などと書かれているものに積極的に応募していきましょう。
そして継続的に取引ができているクライアントに何本か動画を納品して信頼関係が生まれてきたらどんどん価格交渉をします。
具体的に動画を何本納品したら~という基準は人それぞれなのでありませんが、わたしは10本~を目安にしています。
1本あたり数千円単価UPしても、『この人だったらいいか』というような信頼関係を築けていれば問題ないのです。
他人との差別化を用意
動画編集の副業で案件を受注できるようになったら他の動画編集者との差別化を心がけましょう。
一番手っ取り早い方法は、“自分の得意な分野を作ることです”
最近ではYouTubeでも色々なジャンルの動画があります。
料理系、エンタメ系、Vlog系、ビジネス系…など。
料理系、エンタメ系、Vlog系、ビジネス系などなど色々なジャンルがありますが、なにかのジャンルに特化することで多くの動画編集者と差別化を図ることができます。
まずは自分が好きなジャンルを選んでみてください。
その他ではYouTubeを伸ばす知識を持っていたり、自分のYouTubeチャンネルを実際に伸ばせていたり…などなど差別化を図ろうと思えばいくらでもできることはあります。
副業するときに気をつける注意点
これから説明する注意点を頭においてスタートしないと、挫折につながってしまうこともよくありますので是非最後まで読んで頂ければと思います。
- 期待しすぎない
- 納期は必ず守る
- 発注者側の視点を持つ
期待しすぎない
副業をスタートする前は自分の新たな挑戦に胸が高鳴ります。
成功した後のことを想像するのは良いことですが、実際に初めて見ると最初からうまくは行きません。
2ヶ月目には月に5万円は稼げている予定だったのに…などというように想像とのギャップによって、挫折する話はよく聞きます。
なので最初はハードルを低く考えておくのがおすすめです。
3ヶ月目までは1万円も稼げないだろう。
時給は300円行けば良いほうかな。
案件は50件に1件受注できれば良いや。
などなど、最初から期待しすぎないことでその期待を上回る“成功体験”を簡単に得ることができ、想像とのギャップが生まれにくいので継続に繋がります。
どんなビジネスでもそうですが、まず最初はハードルを低く考えておきましょう。
納期は必ず守る
当たり前のことですが納期は必ず守りましょう。
納期を守ることができないとクライアントとの信頼は勝ち取ることができず、継続案件に繋がりません。
また、いつも早めに納品することでそれも差別化になります。
『この編集者の人は納品が早い』と思われれば単価アップの交渉もまとまりやすくなるので、早めに納品することをおすすめします。
発注者側の視点を持つ
いかにクライアントが気持ちよく取引ができるか?ということが案件受注にも継続案件にも非常に大切です。
そこでおすすめな方法なのが、“自分が実際に発注してみる”ことです。
例えば応募条件で
・年齢
・性別
・住所
・動画編集実績
・自己PR
・なぜ動画編集をしているのか?
などの紹介を指定して募集していると、意外と募集条件の文章を読み込んでおらず自分のテンプレートだけで紹介文を送ってくる人もいます。
Aさんは全ての質問に答えてくれたけど、Bさんは“なぜ動画編集をしているのか?”という質問に対しての文章を書いていないな…
こうなるとほとんどの人がAさんを選ぶはずです。
このように発注者の視点を持つというのは大事なことで、それが動画編集の副業で成功できるかどうかの分かれ目になります。
動画編集を通して行える他の副業
動画編集での副業だけでなく、動画編集技術で他の収入を得ることも可能です。
YouTubeチャンネルでの広告収入
先程『YouTubeチャンネルを持ったほうがいい』と言いましたが、そのYouTubeチャンネルを伸ばすことができれば広告収入だって夢ではありません。
YouTubeチャンネルに動画を投稿していると、あなたの投稿した動画が多くの人に再生され資産”になるのです。
最近ではどんなことでもネタになります。
- 古民家で一人暮らしする様子を動画にしている人
- キャンプ趣味を魅力的な動画にして発信している人
- 妻子、家なし、派遣46歳が日常をどのように過ごしているかを発信している人
発信するネタは何でも良いのです。
『動画編集で副業をしている』ということを発信することも一つの手でしょう。
冒頭でもお話しましたが、動画編集の副業は昨今注目されています。
今の貴方のように「動画編集で副業ってどんな感じなの?」と思っている人は多いです。
誰かの悩みを解決することができればチャンネル登録者も伸びていくと思います。
発信活動をする
発信活動をすることでお金を稼ぐこともできます。
YouTubeで“動画編集の副業”を発信している人は、動画編集の作業で稼いでいる額よりも実は“発信活動によっての収入”の方が圧倒的に高いことがほとんどです。
YouTubeは広告収益だけが収入ではありません。
YouTubeの素晴らしいところは“集客に使えるということ”にあります。
例えば動画編集者として1人前になるまでをYouTubeで発信します。
そうすることでチャンネル登録者も増えて、そのノウハウをコンサルなどのサービスにします。
1万円のサービスを作ったとしてチャンネル登録者500人の内5%が購入してくれれば25万円の売上になるのです。YouTubeで濃いファンを作っておくことができれば、それも十分に可能です。
発信できるSNS媒体はYouTubeに限らず色々ありますので、色々やってみましょう。
この記事のまとめ
以下の手順を踏めば動画編集で稼ぐことができます。
① まずはスキルを身につける
② クラウドソーシングに登録してYouTubeチャンネル開設
③ 安価な案件を受注して実績を積みましょう
④ 単価の高い案件に徐々にシフトしていきましょう
⑤ 他人との差別化を図りましょう
動画編集を副業にする際の注意点としては最初から期待しすぎずにクライアントと誠実な取引を心がけましょう。
発注者側の視点を持つために自分で案件を募集してみるのも効果的です。
動画編集を通して行える他の副業もあることも紹介しました。
・YouTubeチャンネルでの広告収入
・発信活動でのコンテンツ販売
上記2つを実践することで、動画編集だけでなく他の収入源も形成することができます。
うまくいけば月収数百万円というのも夢ではありません。
稼げるまでの道のりは決して簡単なものではないですが、正しいステップで頑張れば必ず実現できますので安心して下さい。まずは今すぐに動画編集の副業をスタートしてみましょう!
コメント
クラウドワークスやコスパが高い動画編集ソフト、編集スキル、稼げる額、コミュニケーションスキル、YouTubeチャンネルでの広告収入、発信活動でのコンテンツ販売などを紹介していただいて、ありがとうございます。動画編集の副業もまだ稼げますね。大変勉強になりました。
動画編集はもはや稼げないというのは大きな誤りです!
幅やチャネルを広げることで、稼ぐ額は大きく変動していきますし、今後さらに動画編集のニーズはより大きくなります。
今後ともうぇぶログをよろしくお願いいたします。