コロナ禍による巣ごもり需要の高まりにより、EC(Electlic Commerce)の売上はますます増加しています。
自社サイトにもECサイトを取り入れようと考えている方も多いのではないでしょうか…?
そこで今回は、WordPressを利用したECサイトをテーマに、売上をのばすためのECサイトの構築方法やデザインを分かりやすく解説していきます。
また、WordPressでおすすめの決済機能導入プラグインも紹介していますので、ご確認ください。
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WordPressでECサイトを構築するメリット
WordPressでのECサイト構築には「カスタマイズのしやすさ」「コストパフォーマンスの高さ」といったメリットがあります。
- サイトをカスタマイズしやすい
- コストパフォーマンスに優れている
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
サイトをカスタマイズしやすい
まず、WordPressはサイトデザインの自由度が高い点がメリットです。
WordPressでサイトデザインをするうえでは、テンプレートと言える「テーマ」を決定します。
WordPressのテーマは無料のものでも数千以上がリリースされており、好みのテーマを選ぶだけで、簡単にサイトをデザインすることが可能です。
一度テーマを決定しても後から変えられるので、デザインの変更も工数をかけることなくそつなく行えます。
また、下記のように、WordPressには機能拡張のためのプラグインも豊富に開発されています。
プラグインをインストールするだけで手間なく欲しい機能を追加できるため、サイトのカスタマイズが簡単に行えるのです。
コストパフォーマンスに優れている
WordPressは誰もが無料で利用できるCMSなので、サーバー代とドメイン代のみでECサイトの運営が可能です。
機能拡張のためのプラグインには有料のものもありますが、無料のプラグインも多数あり、初期費用も抑えられます。
そのため、利用手数料が必要なASPカートや、導入に数万円〜数百万円かかるEC構築パッケージよりも安く、WordPressはECサイトの構築と運営が可能でコストパフォーマンスに優れています。
WordPressでECサイトを構築するときの注意点
カスタマイズしやすくコストパフォーマンスの高さが魅力のWordPressですが、注意点もあります。
- セキュリティ面での脆弱性
- 利用する上でWordPressの知識を要する
ここでは、WordPressの注意点について解説していきたいと思います。
セキュリティ面での脆弱性
WordPressは世界中で利用されているCMSのため、セキュリティ面の脆弱性に注意が必要です。
ハッカーの標的になることもしばしばあり、WordPressで構築したサイトが何者かに操作されたという事件もしばしば耳に入ります。
商品を販売するECサイトは、個人情報に加え決済情報など、非常に重要な情報を扱うサイトです。そのため、ハッキングなどのトラブルを未然に防止する隙のないセキュリティ対策を施す必要があります。
利用する上でWordPressの知識を要する
WordPressは、初期設定を自分で行わなければなりません。
そのため、サーバーやドメイン設定の知識がない場合は、設定の段階で挫折してしまう恐れがあります。また、基本的にプラグインにない機能を付けられない点にも要注意です。
コーディングやプログラミングのスキルがあれば自由自在にカスタマイズできますが、知識がない人は業者へ依頼しなければならず、予想外に経費がかかるケースもあります。
そのため、WordPressでECサイトを構築する前には、設定するための知識や必要な機能とプラグインの選定が必要です。
売れるECサイト作りはまず分析から
ここまでWordPressでECサイトを構築するメリットや注意点を解説してきましたが、ここからは、いよいよ売れるECサイトを作るためのポイントを解説していきます。
ECサイトで売上をあげるためには、まず商品の分析が重要です。それでは、どのような分析が必要となるのかについて説明していきましょう。
市場・競合・自社を分析する「3C分析」で方針を決める
ECサイトの開設に向けて、まずは「3C分析」を行います。
3Cとは「Customer(顧客・市場)」「Competitor(競合他社)」「Company(自社)」を意味します。
この3C分析の緻密さで、サイト開設直後の売上やサイト運営の成否が変わります。
3C分析を踏まえたうえで、熱心なファンやリピーターを育てていくサイトにするのか、幅広い顧客層にアピールするサイトにするのか、その方向性を決定していきましょう。
それでは、3つの「C」をどのように分析するのか、ひとつひとつ説明していきたいと思います。
市場を分析する(Customer)
最初に分析していくのは「Customer(顧客・市場)」についてです。
自社のECサイトに訪れる人物像を性別、年齢、ニーズなどにより明らかにすることで、顧客を把握していきます。
合わせて、自社ECサイトで扱う商品ジャンルの市場規模、傾向、将来性、売れ筋商品の特徴など、市場の分析を行います。
競合サイトを分析(Competitor)
つづいて「Competitor(競合他社)」の分析を行います。
同じジャンルを扱ういくつかのサイトで、価格、レビュー、購買層を調査します。これにより、業界内でシェアを奪えるか、他社との差別化戦略などを明確にすることが可能です。
また、ユーザー目線で競合サイトの優れた点や欠点などを知るために、実際に利用し、商品を購入してみるのもおすすめです。
サイトの利便性や実際に商品が手元に届くまでの手順、配送期間、梱包方法や顧客へのメッセージなどの調査にも繋がります。
自社サイトを分析(Company)
最後に「Company(自社)」を分析していきます。
自社の強みや問題点の考察を行うのですが、このときポイントとなるのが「人材」「製品」「資金」です。どんなカテゴリーの商品を主力とするのかを決定し、競合に劣らない長所を徹底的に煮詰めていきます。
売れるECサイトをWordPressでデザインするには
WordPressで売れるECサイトをデザインするには、まずECサイトに合ったテーマ選びが重要です。
「コンセプトと合っているか」「動線はスムーズか」「カスタマイズしやすいか」がキーワードとなります。
それでは「テーマ」選びのカギとなるそれぞれのポイントについて、より詳細に解説していきましょう。
コンセプトとマッチしている
まず、ECサイトのブランドイメージや扱う商品と、表現がマッチしているテーマを選ぶことが重要です。
テーマはデザインの骨組みとなるため、そのまま使用しても商品イメージと合っているほうがメンテナンスやアップデートがしやすくなります。
また、ECサイトのデザインは言わば、お店の売り場デザインと同じです。そこで、テーマを決めたら、ブランドロゴやコーポレートカラーとの相性もチェックします。
テーマによってはカラーリングを変更できるものもありますので、インストールしたあとカラーリングを変更してみても良いでしょう。
購入までの動線がスムーズ
ECサイトでの売買は、ユーザーが商品を検索しカートに入れ、決済を行うことで成立します。
つまり、ECサイトでは「商品が検索しやすいか」「決済までの動線がスムーズか」という点が重要です。
また、欲しい商品は決まってないものの「いいもの」を探してサイトに訪れるユーザーもいます。
そこで、関連のおすすめ商品を表示できたり、一度にたくさんの商品を見比べられたりするデザインの導入も検討しなければなりません。
ユーザーが分かりやすく使いやすい構造に加え、見ていて楽しく買いたくなるような表現のテーマがおすすめです。
カスタマイズのしやすさ
WordPressでカスタマイズを行う場合、ベースとなるテーマにオプションを加えながらデザインを手直ししていきます。
さらにテーマに新たな機能や表現を追加したいときに、プラグインのインストールを行うと管理が容易です。
そこで、テーマに付随するオプションで細部のカスタマイズが可能か、プラグインでカスタマイズしやすいかを最初に確認します。
テーマとプラグインの相性によっては思った通りのデザインにならないこともあります。そのときは、別のテーマやプラグインをインストールするなど、いろいろと試してみるとよいでしょう。
売れるECサイトに必要な決済方法とは?
WordPressでECサイトを構築するうえでは、導入する決済方法の選択も重要です。
近年はクレジットカード決済やコンビニ後払いなどに加え、スマホ決済やキャリア決済など多様な決済方法が増えており、同時に利用者も増加しています。
- クレジットカード
- スマホ決済
- キャリア決済
- コンビニ後払い
それぞれの決済方法について解説していきましょう。
クレジットカード
クレジットカードは、オンライン決済において最も人気の決済方法です。
日本クレジットカード協会が統計した結果、※2021年3月末時点で国内のクレジットカード発行枚数は2億9,531万枚にのぼっており、国内の成人1人当たり2.8枚を保有しているということになります。
スマホ決済
「〇〇Pay」や「QRコード決済」とも呼ばれるスマホ決済も近年利用者が増えている決済方法です。
クレジットカードを持てない若年層でも利用でき、スマートフォンさえあればアカウントを取得できます。
ポイント還元キャンペーンなども頻繁に開催しているため、出費を抑えたいユーザーにも人気です。
キャリア決済
キャリア決済はドコモ、au、ソフトバンクといった大手携帯キャリアのユーザーが利用可能です。
オンラインで購入した品物代金を携帯使用料と合わせて支払えます。
4ケタの暗証番号だけで簡単に決済できるのが特徴です。
コンビニ後払い
コンビニ決済は、商品代金をコンビニで支払う決済方法です。
オンラインでのクレジットカード利用に抵抗がある人や、クレジットカードを持っていない若年層に支持されています。
事前にアカウントを登録する必要もなく、年齢を問わず誰でも利用できるのが特徴です。
WordPressで決済機能を導入するには?
WordPressで決済機能を導入するためには、プラグインのインストールが必要です。
プラグインによって利用できる決済方法が異なるため、インストールの前に、開設するECサイトに必要な決済方法が利用できるプラグインかどうかを確認しておく必要があります。
それでは、決済導入でおすすめのプラグイン「WooCommerce」と「Welcart」について紹介します。
WooCommerce
WooCommerceは、世界で広く利用されている代表的な無償のプラグインです。
世界中にあるサイトドメインのうち、上位100万における約2割が利用しているという話もあります。WordPressの管理画面から管理しやすいうえ、迅速なセキュリティ対応が特徴です。
日本国内にもユーザーが多数いますよ。
商品の販売はもちろん、サブスクリプションや予約販売にも対応しており、さまざまなECサイトを構築可能です。合わせて、クレジットカードやスマホ決済、キャリア決済など人気の決済方法も簡単に導入できます。
また、WooCommerceで決済をプラグイン導入するなら、KOMOJUと連携して決済を導入する方法がおすすめ。
KOMOJUは、月額料金無料で導入できるうえ、シンプルな料金体系が特徴です。
日本のほかにもヨーロッパ、韓国、中国、APECで決済できワールドワイドに利用でされています。また、コンビニ決済、QR決済、キャリア決済にも対応しています。多様な決済が可能で、カートに入れた商品のカゴ落ちを防ぎます。
Welcart
「Welcart」は、日本から発信されているWordPress専用プラグインです。
無料で利用できるうえ多機能なので、日本でシェアナンバーワンを誇ります。ユーザーの要望に応えてアップデートを行っているのが多くのユーザーに支持され続ける理由です。
カスタムを行わなくても国内15社のクレジット決済を利用できます。さらにモジュールを追加すれば、クーポンの利用や定期購入、自動継続課金のほか、ダウンロード販売にも対応可能です。専門知識があればデザインを変更したり、機能を追加したりもできます。
WordPressで売れるECサイトを作るには商品分析、テーマ、決済方法がポイント
WordPressはコストパフォーマンスに優れ、ブログによるコンテンツマーケティングなどで集客しやすいECサイトを構築できます。
また、売れるECサイトを構築するためには、しっかりと「3C分析」を行い、自社ブランドに合うデザインテーマをインストールしましょう。
さらに、決済方法もユーザーのニーズに合わせて導入する必要があります。
そのためには、セキュリティが高く、さまざまな決済方法を導入できるプラグインのインストールが不可欠です。
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