必ず何かのコミュニティに所属する人々
今世の中を見渡してみると、
サロンやコワーキングスペースなど「コミュニティ形成」に関するワードが飛び交っています。
人間はどこかのコミュニティに所属しつつ、生活しているものです。
・サラリーマンであれば、「会社というコミュニティ」
・大学生であれば、「大学というコミュニティ」
・主婦であれば、「主婦友というコミュニティ」
・フリーランスであれば、「個人事業主・フリーランスというコミュニティ」
と、こういった具合です。
1人で孤独に生きていそうなフリーランスですら「コミュニティ」に所属しているわけです。
どんな場面においても何かしらの「コミュニティ」にくくられます。
コミュニティに属すことは人間たる所以ですが、その「コミュニティ」に依存しすぎると悪いことも起こります。
コミュニティ依存の元、生まれた言葉。それがエコーチェンバーです。
エコーチェンバーとは?
聞き慣れない言葉かもしれませんが、みなさんの身近に存在するもので、最近はSNS周りでよく使用される言葉です。
エコーチェンバーとは、もともと反響室という意味ですが、SNSのような限られたコミュニティの中で同じような考えを持つ人たちが反響的に同じような発言を繰り返すことで、その発言自体に影響力が生まれる現象のことを言います。
コミュニティが作り出す、「言葉の影響力」と言い換えると分かり易いでしょうか。
「言葉の影響力」と聞くといい響きに聞こえるかもしれませんが、メリットばかりではありません。
人間は、同じような意見を持っている人たちで話し合っているうちに、その意見が正しいものであると勝手に信じ込んでしまいます。
本当は間違っていることですら疑念を持たずに正解だと思い込む傾向にあります。
この現象をエコーチェンバー現象といいます。
エコーチェンバー現象の問題点
TwitterなどSNSで日々意見交換しているフォロワーは、自分自身と考え方や志向性が似ている人たちになりがち。
そういう人たちと会話をしていても批判的なコメントってなかなか付きづらいものですよね。
この状況は良い影響を与えることもありますが、悪い影響を与えることもあります。
コミュニティAに所属する人々がいます。
コミュニティには大抵、そのコミュニティの中心となる影響力を持つ人が存在するものです。
するとそのコミュニティAに所属する人々は、
コミュニティAの代表者が話すことを「正」と受け入れてしまう。
その代表者が話ている内容が本当に正しいのか正しくないのか、そんなことは何も考えずにです。
特定の共感性や信用の元、あるがままにその言葉を受け入れる。こういう現象が生まれます。
この影響力を悪用し、情報商材などを売ってくる人々が存在します。
コミュニティに潜む悪魔と言えます。
なぜエコーチェンバー現象が流行しているのか?
これは、インフルエンサーの出現が影響していると言われています。
ネットの出現により、企業並みに影響力を持つようになった個人=インフルエンサー。
1万人のフォロワーをつける人や中には100万人以上のフォロワーをつけている個人インフルエンサーもいます。
そういう人たちの発言は、影響力が圧倒的にあるわけです。
影響力をつけている人たちが暴走すると、エコーチェンバー現象が生まれるわけです。
エコーチェンバー現象は自分を気持ちよくする
エコーチェンバー現象の中に身を置くと、自然と自分と同じような考えを持っている人に囲まれていきます。
ツイッターで何か発言したとしても共感してくれる人が「いいね」「リツイート」をしてくれるので、それはそれは気持ちのいいものです。
でも、ここには落とし穴があるわけです。
・考えの固定化
・多様な視点の欠落
考えが固定概念化してしまったり、
多種多様な視点が持てなくなるため、自己中心的な考えに陥りやすいし、他人の意見が受け入れられなくなります。
最終的に、保守的になってしまい新しいチャレンジができなくなったりもします。
イコール人生つみの状態になります。
これは明らかにデメリットとなります。
特にブロガーなどのクリエイターこそエコーチェンバーの罠にハマってはいけない
ブロガーやアフィリエイターはSNSやサロンにどっぷり浸かりがちであります。
ブログ仲間が欲しい。
また、サイトへユーザーを集客する手段として、SNSやサロンを使用している人も多いでしょう。
SNSは今や武器ですからね。
でも、考え直して欲しいのです。
小さなコミュニティSNSの中で、エコーチェンバーのトラップにハマっていないかを。
多くのブロガーやアフィリエイターはどのジャンルでもインフルエンサーや他人と同じような内容の記事を作りがち。
コンテンツに偏りが出ています。
SNSやサロンで輝いて見えるトップブロガーやアフィリエイターが呟く情報を
そのまま記事化する現象が生まれており、
結果、同じ内容の記事が量産されてしまっているというわけです。
ブロガーやアフィリエイターはこの問題を、しっかり認識すべきです。
それでいいのか?と考え直す必要があります。
原点に還って、Googleが求めているものを思い返してみましょう。
Googleは、「ユーザーファースト」+「オリジナリティ」を求めています。
SNSから情報をとることは良いですが、
エコーチェンバー化してしまっている情報をなぞっていても、そこにオリジナリティは生まれません。
あなたならではのオリジナリティをGoogleは求めているのです。
コンテンツを作る側であるブロガーやアフィリエイター、クリエイターは
「共感を作る側」に常にいなければいけません。
オリジナリティのあるブログ事例
いくつかオリジナリティのあるブログ事例を紹介します。
・「ブログ集客ならブログ部」
→https://ebloger.net
→ブログ論について記載しているブログです。記事の文字数が圧倒的であり質も高い。ここまでやられると真似できない領域です。
・「マクリン|ガジェット8割・家電2割のレビューブログ」
→https://makuring.com
→記事質、狙い所、人間性何においても個性が光っています。
・「さわむらむらこの4コマブログ」
→http://sawamuramurako.blog.jp
→ブログ×漫画というジャンルを貫いていくのもオリジナリティが強く出ていますね。
これらのブログや記事に共通する点は、それぞれ個性が光っているという点です。
他人ではなく自分とは?自分には何ができるかという視点からコンテンツを作り上げています。
本質的な意味でのエコーチェンバー現象からの脱却方法
ここでは、エコーチェンバーからの脱却方法を2つ紹介いたします。
・複数のコミュニティに所属する
・そのコミュニティへの関与を辞める
最も効率的な方法は、コミュニティから離れることです。
エコーチェンバー現象は、小さなコミュニティの中で生まれるものです。
そのコミュニティから思い切り離れてみましょう。
具体的には、Twitterをやめることなどが一つ手と言えるでしょう。
・複数のコミュニティに所属する
単にコミュニティから離れるよりかはハードルが低い、複数のコミュニティに所属しておくこと。
複数コミュニティに所属することで、触れる情報を多角化します。
単一的な意見のみではなく、批判的な意見も複数のコミュニティに所属しておくことで得ることができます。
具体的には、SNSでのアカウントを複数もつことなどが挙げられます。
小さなコミュニティのみでの活動を控えることで、情報を多角的に見るようにすると良いでしょう。
コメント