Webデザインスクールの指導があるのに挫折する人っているの?
そのようなお悩みをお持ちの方のための記事です。
HTML/CSS/JavaScript(Webデザイナーになる人が学ぶWeb言語)は学習難易度が低い言語ではありますが、それでも途中で諦める人は実は少なくはありません。
本記事では、Webデザインスクールで直接生徒を指導した経験をもとに、どのような方が挫折しやすいのか解説します。
Webデザインスクールを検討している方も、すでにWebデザインスクールを通して学習している方にも読んでいただければと思います。
参考:社会人向けおすすめ有名Webデザインスクールを徹底比較!
Webデザインスクールで挫折する人の5つの特徴
挫折する人の特徴はこれから記載する大よそ5つのどれかに当てはまる傾向がありました。
- スクールがすべて教えてくれる、という思い込み
- エラー処理に時間をかけすぎてしまう
- 質問をあまりしない
- ミスを記録していなかった
- 就職できるという思い込み
上記を気をつけることで、Webデザインスクールで効率よく学ぶことができるようになります!
スクールがすべて教えてくれる、という思い込み
Webデザインスクールでは、様々なことを学ぶことができますが、1から10まで手取り足取り全て教えてくれるというわけではありません。
もし、Webデザインスクールが全て教えてくれるから安心だと受け身で受講すると学習速度は落ちてしまいます。
独自のカリキュラムを元に、自分のペースで課題を進める個別学習方式を採用するWebデザインスクールが一般的です。
ここには「自走能力(問題解決能力)を育てる」という明確な目的があり、卒業しても自分でWebサイトやデザインをできるようになってほしいという思いが込められています。コードを書く作業は想定しない表示の連続です。その際、独力で解決する力がなければ、いつまでも人に頼ることになってしまいます。
自分でエラーの原因を考え、何度も手探りで解決を探すプロセスを学ぶことこそ、Webデザインスクールでもっとも学ぶべきことと言えるのです。
良い講師・メンターの特徴とは?
ちなみに、良い講師やメンターの特徴を教えてほしいな!
良い講師・メンターの特徴として、「答えではなく気づきを提供してくれる人」です。
例えば、生徒から質問を受けた時、まずはどうしたい、次に、何をトライしたのかを確認した後、助言します。問題が解決した際には、その理解を確認し、誤った理解を修正します。
現在のスクールのほとんどは、自走能力の育成を重視しています。Webデザインもプログラミングも、将来、自走能力をつける必要があり、仕事にならないからです。また、自走能力が身につけば時間とともに情報は上書きされ、誤った理解も修正されます。
1から10までを教科書通りに教えるのではなく、将来自走できるようにアドバイスしてくれる講師・メンターが良いんだね!
エラー処理に時間をかけすぎる
自分で考えることが基本になりますが、何時間も検索に時間をかける人がいます。
期間内にカリキュラムが終わらず、スキルの習得が中途半端になります。これで自信を失ってしまうのです。この原因はスクール側にもありますが、自走能力を鍛えるといいながら、その方法を生徒任せにして、「まずはググれ」と言うメンターもいます。
経験のあるメンターは、エラー解決の方法を教えてくれます。彼らは、参考になるサイトを紹介したり、検索方法を最初に伝えます。
目安として30分程度手が止まるようであれば、エラー処理の方法についてメンターに相談してみましょう。経験豊かなメンターであれば独自の解決法を持っているはずです。
質問をあまりしない
「どう質問していいか分からない」と言う方も損をしがちです。
このケースはカリキュラムがある程度進んだ時期に、基礎学習が薄い生徒さんから出ます。
基礎力があまりないと、何が問題なのか原因がつかめず、解決の目星をつけられないのです。結果、時間がかかりカリキュラムが終わらない…という事象が生まれてしまいます。
初学者はどれが基礎でどれが応用知識か判断できず全てを学びがちです。「これは基礎知識ですか、後回しにしても良いですか」という質問はメンターにすると良いですね!
質問に関して、以下のサイトは最初に読むと良いでしょう。
記事は古いですが、普遍的な質問方法が書かれています。この方法は、就職しても、独立しても役立ちます!
Qiita | 質問は恥ではないし役に立つ |
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Qiita | 質問力をつけてエンジニアとしての格を上げろ!!! |
学習を始めたばかりの、最もエラーと格闘する時期に、メンターへの質問力を上げない手はありません。
ちなみに初学者向けWebデザインの勉強方法は下記にまとめています!
ミスを記録していなかった
何度も同じミスを繰り返し、過去のミスを忘れてしまうというのも一つ勿体無い学習方法でしょう。
多くのWebデザインスクールでは手を動かし、失敗から気づきを得るスタイルで学習します。
一度でも間違えてしまったら、メモを取ると良いですよ!問題解決を速めます。自分で調べたことにメンターのアドバイスが加わったオリジナル辞書ができ、情報が整理されれば、googleで検索するより有効です。そこで、コードを記録する有効なツールを最初にメンターに確認すると良いでしょう。
実務経験豊富なメンターであれば便利なツールを教えてくれます。メモツールを参考までに紹介します。
失敗の記録は財産になります!!
数年後見返すと、当たり前過ぎてそのほとんどを消すことになるでしょう。その消す量が成長の証にもなりますよね。
就職できるという思い込み
「Webデザインスクールで勉強すると必ず就職できるから安心」と安易に思わないでください。
スクールに入れば就職が斡旋される保証はありません。スクールもビジネスで企業に人材を紹介しているからです。紹介が難しい人材、つまりスキルが未熟、受講態度が悪い、年齢が30代以上などは最終的に就職が決まらないのが普通です。
この条件で決まる人は、前職での経験を評価された人や突き抜けたWebデザインスキルを持つ人と考えておいて差し支えありません。
特に30を過ぎて転職手段としてWebデザインを選択する方は、その業界で実際に働く人から十分な情報収集をしてください。
間違えてもスクールや人材紹介会社の意見だけで決めないようにしてくださいね!
この記事のまとめ
これを読むと、Webデザインスクールに入ったから挫折せずにスキルが習得できる訳ではないことに気づかれたと思います。
こちらの記事で紹介されている通り、プログラミングスクールに通った場合の挫折率は3割です。Webデザインスキルの場合はもう少し低いでしょう。
「30代からのIT転職」「未経験からWebデザイナー就職」などの安易なキャッチフレーズに惑わされることなく、現実的な判断をしてくださいね!
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