独立したWebデザインフリーランスのリアルや実情は?年収相場や実際に稼げる単価とは?

独立したWebデザインフリーランスのリアルや実情は?年収相場や実際に稼げる単価とは?Webデザイン
まっしゅ
まっしゅ

フリーランスのWebデザイナーを目指しているんだが、稼げる年収相場はどれくらいなのだろうか?それだけで本当に食べていけるのか?

そのような悩みをお持ちの方のための記事です。

本記事では、これからフリーランスのWebデザイナーを目指している方へ、フリーランスWebデザイナーの実情をなるべく赤裸々に語ります。Webデザイン業界に興味関心を持っている方はぜひ最後まで読んでみてください。

決して高くはないWebデザイン業界の平均年収

梅干さない
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フリーランスや副業への憧れから、Webデザイナー職を目指す人も増えてきていますが、

このテーマに対する私の回答は、「Webデザイン業界は一般的に思われているほど稼げる業界ではないため、Webデザイン業界でフリーランスになっても期待される確率で稼げるわけではない」です。

未経験から転職を希望される方で、「IT業界は人手不足で、稼げるから」と話をしている方がいますが、これは職種としての「Webデザイナー」のことではありません。経済産業省の調査結果を見てもWebデザイン関連の職種はIT関連職種の中でも最も低い部類に入ります、、。

IT業界の収入別推移

参考: IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果

確かに、日本のIT業界の人手不足は深刻です。ただここでいう「IT業界の人材」とは、セキュリティやバックエンドプログラマーで、しかも即戦力人材の不足です。なので、確かに収入は高額で、フリーランスで案件を継続的に獲得する人材は多いでしょう。

反面、Webデザイナーの仕事は、参入障壁が低く、人材間の競争が激しい領域です。案件に対する低価格圧力が働きやすいという点があります。

事実、企業に勤めるWebデザイナーの平均年収は約10年前と比べて減少傾向です。(参考: doda2010, doda2019) 2019年時点では、約30万減り348万円となっており決して高い職種ではありません。この理由は、この業種が主に20代〜30代の若年層で構成されている点に加え、高付加価値業務になり得ていない点が挙げられます。

実力主義のWebデザイン業界が故のフリーランス志向

とはいえ、Webデザイナーという業種は、他業種と異なり、年功的な制度ではなく、実力主義的制度を採用する割合が高いのが特徴です。企業の人材評価として、スキル、コミュニケーション力、実績をあげる企業は多く、優秀な人材には高額な報酬が支払われる一方、低スキルの人材には給与の上昇が低いのが特徴です。

な・の・で!

梅干さない
梅干さない

優秀なエンジニアやデザイナーであれば、年功色のある企業に勤めるよりもフリーランスの方が確実に高額な報酬が手に入ります!

ITやWeb業界でフリーランスが多いのはこのような背景があるんですよね。

特に慢性的なエンジニアやデザイナー不足を抱える企業は、人材流出を防ぐために優秀な人材とそうではない人材の給与格差はさらに広げる方向を考えています。

翻って、Webデザイナーの世界ですが、逆に企業はこの給与格差を抑える傾向にはあります。この点で今後も優秀な人材がフリーランスになる選択は合理的といえます。

Webデザイナーフリーランスの年収相場はいくらなのか?

Web自社開発企業やスタートアップ企業以外は、給与の上昇はそれほど高くないのですが、だからこそスキルがあり、より高収入を得たいWebデザイナーにとってフリーランスは合理的選択肢です。

フリーランス白書からは、Webデザイナーのフリーランスの年収モデルは「400万〜800万」であることがわかります。

Webデザインフリーランスへの落とし穴

梅干さない
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Webデザインフリーランスを志す方へ、まずはじめに知っておいて欲しいことがあります。

Web制作会社が早期に利益を出すには、自社制作せずに安い外部人材(フリーランス)に委託した方が合理的です。現在の大多数のフリーランス人材はこの受け皿として位置付けられているということです。

「未経験からフリーランスへ」という良い謳い文句は、この受け皿の確保手段と無関係ではありません。

皆さんがWebデザイナーとしてのキャリアをスタートする前に、この業界の変化と構造を理解して損はないので覚えておきましょう。

Web業界を取り巻く外部環境の変化と業界の苦闘

梅干さない
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フリーランスを食いものにしているWeb制作会社やWebデザイン会社も結構あります。。。

少し下記を見てみてください。

方向性を模索するWeb制作企業

なぜWeb制作会社がフリーランスに仕事を委託するのかについてですが、、

Web制作会社は、より高い付加価値を模索する上で、特にWeb制作会社は転換点にあります。

約10年ほど前にWordPressという簡単に高機能なサイトを作れる仕組みが熱を帯び、各社既存のサイトをWordPressに乗り換える流れが出きました。各社はこの流れに乗り、デザインやコーディングも含めて受注が可能でした。

しかし、今やWordpress案件やランディングページ(商業広告サイト)だけでこれらの企業が収益をあげることは徐々に難しくなっています。理由は、近年のそれができる人材の増加とそれに変わるツールの出現の結果、粗利が取りづらくなったためです。

制作会社が「デザインもコーディングもWordpress化も全部任せてくれ」というには、単価を抑えなければ受注できないのです。クラウドワークスやランサーズといった業務受託サイトを確認してください。

梅干さない
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制作会社自体がフリーランスに低価格で再委託する現実を見ることができます。

Nocodeサービスの登場

加えて、下記に紹介しているような、一切コードを触らずに(あるいは、少ない知識で)高いデザイン性のサイトを実現できるNocodeサービスが登場してきました。単にWebサイトを制作したいだけであれば、Web制作会社に依頼する必要は薄れています。

なので、自社サービスの開発やデジタルマーケティングなど高付加価値領域への比重移行、あるいは東南アジアなど低労働コスト国の企業との提携など、Web制作会社の方向性の模索が続いているのです。

Webデザイナーとして着実なキャリアパスを歩もう

梅干さない
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Webデザイナーにとって「実務経験」を詰むことはとても大切な成長プロセスです!

いくつかフリーランスWebデザイナーへのキャリアパスはありますが、まずは企業で社員として働くことが的確で早いです。

※これからWebデザインを学ぼうと考えている初学者は、「Webデザインスクール」の受講か「独学などの個人学習」で行うのも良いでしょう。

例えば、Web制作会社やWebデザイン会社は候補です。ただ、制作会社では、同じような受託案件を受け持つケースが多く、同じスキルを使い回したり、少額案件を繰り返すということが起こりがちでもあります。キャリアのスタートではこれも良いのですが、年数を経過してもスキルがそれほど伸びない可能性も少なくありません。

そこで、皆さんが良質なポートフォリオを制作できるなら、Web自社開発企業やスタートアップ企業も候補として加えても良いでしょう。モダンな開発手法を採用するなど新しいスキルに触れる機会も広がりますからね。

梅干さない
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こちらの選択肢の方が年収は上がりますしね!

この中で、何より大切にして欲しいのは人間関係です。良好な人間関係を築いていれば、フリーランスになった時に、プロジェクトに呼ばれたり、仕事を任せられる確率が上がります。

こういうところの意識はフリーランスとしてやっていくならば、超大事ですよ!

フリーランスを目指す上で重視すべきこと

梅干さない
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フリーランスを目指すのであれば、鍵は長期契約、継続受注です!

金額を安定的に稼げるかが鍵です!

Webデザインは単体の仕事が多く、継続案件の確保が必須です。そこで年間契約や保守契約を複数社確保する必要がありますが、Webデザインだけでは限界がある点は十分に理解する必要があります。

そこで、親和性の高いサイトの機能拡張スキルやWebマーケティングのスキルがあればより高単価の案件が獲得しやすいでしょう。Webマーケティングなどは企業ベースで約60万ほど年収レベルが高く、また、バックエンドのプログラミングスキルがあれば年収800万を超える人材は珍しくないため、Webデザインスキルと掛け合わせて顧客に提案できれば安定案件となる確率は上がります。

このように武器は多いに越したことはありません。Web自社開発企業やスタートアップ企業への就職をお勧めするのはこの理由です。サイトの設計や開発、マーケティング実務の知見を得られれば独立しても顧客と多様な関わり方ができます。

もちろん単に経験を積むだけでなく、フリーランスとなっても業務を委託されるまでのスキルレベルを企業内で発揮する必要があります。困難ですが堅実な道のりです。事実、高所得フリーランス人材には、人材紹介会社やWeb制作会社を通した案件の受託ではなく、人脈で案件を継続受注する人も多いのです。

Webデザイナーフリーランスのパターン2つ

Webデザイナーでフリーランスという選択を考えたときに、大きく2つのパターンがあります。

  • 企業で実績を残し、その信頼を元に独立後も企業から継続的な仕事をもらうパターン
  • Web制作企業から安価な委託業務を受注するパターン

です。

後者は、空いた時間を有効に使いたい人、副業として受託したい人には効果的です。

ただし、本業、生業としてフリーランスを目指すなら二つ目を重視すべきではありません。同時に、Webデザインスキルだけでは非常に脆弱です。バックエンドのスキル習得に動くか、マーケティングスキルに基づくコンサルティングができると付加価値が高まります。

Webデザインスキルが活きるフィールド

Webデザインの学習を始めた人には、Webデザイナーという職種だけが選択肢ではない点は強調しておきます。Webデザインスキルは、主業務に付加価値を加える非常に優れた手段です。

マーケティング担当に限らず、人事担当、広報担当、小規模事業を行う企業は顧客と接点を見出し、それを太くするスキルが求められます。これをWebを使ってできる社員は少ないため、社内でのポジションを確立しやすいです。このような人材がいるお陰で、費用をかけずに何度も作り変えながら、市場ニーズに沿う集客サイトを作っていける企業のメリットは計り知れません。

この記事のまとめ

今回、Webデザインの仕事の前提として大きな業界の流れを説明しています。日々、日進月歩で技術は変わり、その流れは速いです。特にフリーランス人材は、その流れを素早くつかみつつ自分のポジションを決めていく必要があります。このような変化対応型の方であれば、フリーランスはあっているかもしれません。

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