どうも、シリーズDの事業会社でWeb/デジタルマーケティング責任者をしている梅干さないです。
- 「Web広告代理店って、具体的にどんな仕事内容なの?」
- 「スキルはどのようなものが必要なの?」
- 「そして、きついって聞くけど本当?」
Web広告代理店に転職してみたいけど、具体的な仕事内容を知らない方も多いのではないでしょうか。
Web広告代理店の仕事内容は、責任感も大きく、正直きついと感じることも多いものです。
しかし、やりがいや達成感も非常に強く感じられる仕事です。
この記事では、現役マーケターが
- 「Web広告代理店の仕事内容」
- 「Web広告代理店に向いている人・向いていない人」
- 「Web広告代理店に必要なスキル」
などを詳しく解説していきます。
Web広告代理店とは?
Web広告代理店とは、Web上の広告の企画立案から広告運用までを代理で行っている企業のことです。
Google広告やYahoo!広告、SNS広告などの媒体へオンライン広告を出稿し、クライアントの要望に合わせて、プロモーション活動を行います。
売上や来客数の増加を狙っているのか、それとも知名度アップを狙っているのかなどによって、プロモーションの方法は大きく変わりますが、Web広告代理店は、広告特化型で専門知識と経験を持っている「Webマーケティング」に精通している企業なのです。
Web広告代理店の主な種類
一口にWeb広告代理店といっても、大きく3種類に分けられます。
- 総合広告代理店
- 専門広告代理店
- ハウスエージェンシー
各種、仕事内容も変わってくるため、それぞれどんな特徴があるのかを確認しておきましょう。
総合広告代理店
総合広告代理店とは、Web広告だけでなく、テレビや雑誌など、メディアの媒体にこだわらず、幅広い広告媒体を取り扱う広告代理店のことを言います。
幅広い知識・選択肢の中から、最適な広告の提案が受けられる魅力があります。
「電通」「博報堂」「ADKホールディングス」などが、総合広告代理店の代表格ですね。
専門広告代理店
専門広告代理店は、1つの媒体を専門に取り扱う広告代理店です。
Web広告を専門に扱う代理店や屋外広告を掲示板や看板を専門的に扱う代理店など、さまざまな種類があります。
特定のメディアに注力していることから、専門的な知識を有しているため、そのメディアでの広告を最適化する力を持っています。
ただし、媒体をまたぐメディアミックス型の広告は対応しにくいというデメリットがあります。
ハウスエージェンシー
ハウスエージェンシーは、特定の企業を専門とする広告代理店です。
特定の企業や企業グループの専属となるため、企業の方針や今後の計画などを含めた最適な提案が可能ということがメリットですね。
日本には、ハウスエージェンシーは実は数多く存在しており、株式会社フロンテッジ(ソニー)やトヨタ・コニック・プロ株式会社(トヨタ自動車)が代表格となります。
Web広告代理店の年収
広告代理店の平均年収は575〜675万円と言われれます。
国税庁による民間給与統計調査では、日本人の平均年収は、461万円と公表されています。
広告代理店の平均年収は、日本人の平均年収より少なくとも114万円程度は上回っている試算となります。
年齢別の平均年収もまとめてみましたよ、下記ご覧ください。
年齢 | 平均年収 |
---|---|
20歳~24歳 | 335万円~385万円 |
25歳~29歳 | 429万円~479万円 |
30歳~34歳 | 427万円~527万円 |
35歳~39歳 | 497万円~601万円 |
40歳~44歳 | 554万円~675万円 |
45歳~49歳 | 634万円~756万円 |
50歳~54歳 | 700万円~810万円 |
55歳~59歳 | 693万円~803万円 |
60歳~65歳 | 447万円~557万円 |
参照元:【広告代理店の平均年収】給料が高いのは仕事がきついからなのか解説
企業や個人成績によって差はありますが、50〜54歳で年収のピークを迎えるようです。
大手企業であれば、新卒から平均年収を上回った給与は十二分に期待できるでしょう。
関連記事:Webマーケティングの年収を職種別に徹底解説します!低いわけがない!
Web広告代理店の仕事内容
Web広告代理店のおおまかな仕事の大枠の流れは、クライアントから課題や要望をヒアリングし、企画立案し、その後、商品やサービスを宣伝するためのクリエイティブを作成し、広告運用を開始します。
Web広告代理店には、さまざまな職種のスタッフが関わっており、基本力を合わせて、上記のような流れで仕事を進めていきます。
ちなみに、小規模な広告代理店では、部署が細かく分かれてないことが多く、1人で一連の仕事を担うことがほとんどだったりもします。
大手広告代理店では、それぞれスペシャリストが存在しており、タスクが細分化されています。
それでは、それぞれ部門ごとに執り行う仕事内容を見ていきましょう。
- 営業部門
- マーケティング部門
- クリエイティブ部門
- プロモーション部門
営業部門
営業職の仕事内容は、クライアントから案件を受注してくることです。
クライアントに要望や課題のヒアリングをし、日程調整や全体の取りまとめる仕事にも関わります。
その後は、マーケティングやクリエイティブ部門に内容を共有し、制作に関する調整や進捗管理の役割も担います。
クライアントと直接やり取りをする機会が多いため、広告の知識だけでなく、コミュニケーション能力も必要ですね。
マーケティング部門
マーケティング部門では、営業から共有されたクライアントの課題を解決するために、マーケティング戦略を考えます。
具体的には、現状の分析や競合他社の分析、市場調査を行い、広告配信の企画を考えます。
組織の中で頭脳のような存在であるマーケティング部門には、共有された情報をもとに、企画を考える力やアウトプットする力が必要です。
メディア部門
メディア担当は、営業やマーケティングメンバーと連携しながら、どのメディア媒体で広告を出稿したらいいかを提案します。
さらに、各メディア媒体の企業と交渉をし、メディア枠を仕入れるのもメディア部門の役割です。
クライアントの課題解決のために、適切なメディア媒体や使い方を提案する仕事のため、コミュニケーション能力も求められます。
クリエイティブ部門
クリエイティブでは、商品を宣伝するために必要な広告のデザインやキャッチコピーを考えます。
ユーザーが広告をみたときに、どれだけ興味を持ってもらえるかが重要です。
広告に関する知識だけでなく、Webデザインの知識も必須なお仕事です。
プロモーション部門
プロモーションでは、商品やサービスの販売活動を促進する活動を行う、いわゆる広報担当です。
主な目的として、「新規顧客の獲得」「ブランドの認知拡大」「既存顧客への購買促進」が挙げられます。
実際に、Web広告媒体で運用を行う部隊です。皆さんがイメージする運用者とは彼らを指します。
Web広告代理店で働くやりがい
Web広告代理店のやりがいとして、最も大きく感じられるのは、世間への影響力を実感できることでしょう。
広告の持つ影響力はとても大きく、トレンド情報やニュースでも大きく取り上げられる場合もあります。さらに、携わった広告の成果が出たときに、クライアントから感謝されることもやりがいに繋がります。
「前年比で〇%売上が増えてます」「今月〇件も問い合わせが増えました」など、Web広告は良くも悪くも数字がはっきりと出るため、成果が目に見えやすいです。
広告の成果は数字でシビアに判断されるため、責任感も大きいですが、その分結果が出た時の喜びは大きいものですよ。
Web広告代理店で求められるスキル
Web広告代理店で働くために、持っておいた方が良いスキルを紹介します。
ただし、ここで紹介するスキルを全て持っていないと「Web広告代理店に転職できない」というわけではありません。
実際には転職後に、スキルを習得する人たちも多くいます。
基本的なPCスキル
インターネット上でWeb広告を扱うため、ある程度のPCスキルは必須です。
レポートを作成する機会も多く、ExcelやPowerPointなどの知識に加え、SEOやWebサイト・LP(ランディングページ)制作などの実績もあれば、面接時に良い印象を与えられます。
デジタルマーケティングの知識
広告業界において、デジタルマーケティング全般の知識は必須です。
デジタルマーケティングとは、デジタルメディアを活用したマーケティング活動全般を指しますが、Web広告を含むデジタル技術を使用して、商品やサービスを宣伝するためのマーケティング活動を学ぶ必要があります。
デジタルマーケティングの範囲は非常に広く、Web広告運用に始まり、Webサイト改善、LPO、SEO対策、SNS関連知識、アクセスログの解析など多様な知識を所持しておく必要があります。
Web広告運用とSEO対策の違い
Webマーケティングでの集客チャネルは、「Web広告運用」と「SEO対策」の2種に大別されます。簡単に違いを見ておきましょう。
SEO対策 | SEO対策とは、自身のWebページを関連する検索ワードで検索結果に上位表示させ、検索者にページを見つけてもらう機会を増やすための施策です。内部施策(内部構造最適化)、外部施策(被リンク対策)、コンテンツ施策(検索ニーズに合わせたページ作成)の3種に大別できます。 |
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リスティング広告(Web広告) | 検索連動型広告のことで、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果上において、ユーザーが検索したキーワードに関連した広告を掲載する広告手法です。広告がクリックされると費用がかかるクリック課金制の広告となります。広告運用の際、リスティングは欠かせない手法の1つです。 |
ディスプレイ広告(Web広告) | サイトやアプリ上などWeb上の”広告枠”に掲載される画像・動画・テキスト広告のことを言います。バナーを用いることが多いため、バナー広告とも呼ばれています。画像+テキスト、画像のみ、動画のみ、テキストのみなど広告掲載枠に自動的に合わせて配信されます。サービス・商品認知の拡大に利用されるケースが大半ですが、リターゲティングなど顕在化させる手法としても利用できます。 |
SNS広告(Web広告) | Facebook,Instagram,LINE,TwitterなどSNS媒体の中で配信するディスプレイ広告のことです。ユーザーの登録情報を用いた正確なターゲティング広告を行うことができます。特に、実名を登録するFacebook,Instagram広告のターゲティングは秀でており、SNS媒体の中でも正確なターゲティングができることで重宝されて利用されています。 |
Webマーケターとしては、両スキルを所持すべきですが、体得には時間がかかります。
即効性がある=成果につながる時間軸が短い「Web広告運用」を学習することから始めることをおすすめします。
SEO対策の学習ができるスクール一覧も下記にまとめておりますので、ご参照ください。
参考:おすすめのSEOスクール/講座8選!SEO対策の学習に最適・将来性も解説!
広告の制作スキル
広告制作のスキルは必須ではありませんが、制作を経験していれば、広告制作者との調整をスムーズに行えます。
また、広告運用から制作まで一貫して対応できるようになれば、小〜中規模なWeb広告代理店であれば、会社からも重宝されるでしょう。
プレゼンテーション能力
広告業界では、クライアントに提案する際のプレゼンテーション能力が重要です。
プレゼンテーション能力とは、自分の考えやアイディアを相手に分かりやすく伝えられるかどうかです。
スライドデザインやスピーキングスキル、資料作成能力など、プレゼンテーションに含まれる要素はたくさんあります。
プレゼンテーション能力を磨くことで、クライアントからの信頼も獲得でき、よりスムーズに業務ができるようになりますよ。
Web広告代理店の仕事内容に向いている人
Web広告代理店の仕事内容は、部門によってさまざまです。
ここでは、Web広告代理店のどの職種においても求められる人材の特徴を紹介します。
数字が好きな人
前述の仕事内容で紹介した通り、営業やマーケター、プランナー問わず「数字」に向き合う仕事です。
常に数字と向き合い、分析した仮説をもとに改善策を実行しを繰り返していきます。
そのため、数字が好きな人やデータ分析に苦手意識がない人は、Web広告代理店に向いているといえます。
世の中の動きに敏感な人
日ごろからSNSやニュースなどを見ていて、世の中の動きに敏感な人も、Web広告代理店に向いています。
新しい情報や最新トレンドに敏感で、強い興味関心を持って情報収集できる人材は、Web広告代理店にとって重要です。
Web業界のトレンドの動きは非常に速いため、大きな変化に適応しながら、最新情報をキャッチアップしていく必要があります。
学ぶ意欲が強い人
広告業界・Web業界は、トレンドの変化が非常に早い傾向にあるため、学ぶ意欲が強い人材は重要とされています。
Webマーケティングの施策にはたくさんの種類があり、それぞれの分野においてもトレンドがあります。
そのため、先述したように最新トレンドをキャッチアップする姿勢が常に欠かせません。
現状に満足せず、学ぶ姿勢を持ち続けれる人は、Web広告代理店で長期的に活躍できるでしょう。
Web広告代理店の仕事内容が向いていない人
反対にWeb広告代理店の仕事内容が向いていない人の特徴を紹介します。
- 考えることに自信がない人
- 繰り返しの作業が好きな人
考えることに自信がない人
考えることに自信がない・苦手意識がある人は、Web広告代理店に向いていません。
Web広告では、実際に配信した結果をもとに、分析し仮説を立てて、再度検証といった常にPDCAを回します。
そのため、常に考え、原因を追及する必要があります。
しかし、現在Web広告代理店でバリバリ働いている方も、最初から抵抗がなかったわけではありません。中には、仕事をこなしていく中で、苦手から好きになった方も多くいます。
そのため、「考えるのは苦手だから無理」とすぐ決めつけるのではなく、まずは本や動画などで学習をスタートさせてみてください。
繰り返しの作業が好きな人
繰り返しの作業や単純作業が好きな人は、広告代理店に向いていません。
Web業界全てに言えますが、毎回同じ作業をして、同じように結果が出ることはありません。
案件によってもPRする商品やサービスは異なりますし、クライアントの状況や市場も常に新しくなっていきます。
そのため、ルーティンワークのような同じ作業だけをしたいと思っている方は、Web広告代理店はおすすめできません。
未経験者がWeb広告代理店の仕事内容を学ぶ方法
未経験者でもWeb広告代理店への転職は可能ですが、ある程度の知識を持っていた方が転職時に有利となります。
最後に、未経験者がWeb広告代理店の仕事内容を学ぶ2つの方法を紹介します。
本で学習する
全くの初心者で何から始めたらいいのか分からない方は、本からの学習がおすすめです。
本を読むことにより、マーケティングやWeb広告の全体像の理解、細かな運用手法など、自分の目的に合わせた学習ができます。
初心者でも0からWeb広告運用の知識が身につけられるほか、Webマーケターが実際に経験した「SNSやWebサイトに載ってないノウハウ」を吸収できます。
関連:【2023年】Web広告の学習におすすめな本8選!目的別に選ぶ本を紹介します!
ネット広告がわかる基本キーワード70
Web広告、Webマーケティングの基礎知識をマンガで説明している、基礎知識がない人におすすめの本です。
入門編ということで読みやすさを重視しています。Web広告は専門用語が多いので、まずキーワードを知らない人はとっつきやすい本であり、おすすめです。
ネット広告ハンドブック
Web広告の第一人者である徳久昭彦が著書。
「最新のWeb広告の種類」「広告手法」といった実践的な内容が載っている。基礎知識を付け終わった人におすすめの本。先の本よりは教科書的であり、ハンドブックの名前の通り、仕事机に置いておき、必要な際に読むという使い方が期待できる本です。
特にネット広告は専門用語が多い領域なので、これからネット広告を学びたいという方はこういったハンドブックを一冊だけでも買っておかれることをおすすめです。
Webマーケティングスクールに通う
Web広告は、独学で本で学べることはできますが、あくまでも概要までの学習止まりとなってしまいます。
Web広告を実務レベルで学びたい方は、Webマーケティングスクールがおすすめです。
Webマーケティングスクールであれば、必要な知識とスキルをカリキュラムに沿って効率よく学べます。
スクールによっては、転職などの働き方サポートをしてくれるため、転職を考えている方にとってはメリットしかありません。
デジプロ
デジプロは、プロフェッショナルから、実践的な広告運用を学ぶことができるスクールです。
※No.1調査は、Webマーケティングスクール主要企業5社を対象にした調査結果を元に作成したものです。 株式会社日本マーケティングリサーチ機構にて調査。
基本情報
デジプロに関する基本情報です。
コース名 | デジプロ |
---|---|
おすすめ度 | (4.2) |
受講期間 | 2ヶ月プラン |
料金 | オンライン受講:社会人:385,000円(税込) / 学生:275,000円(税込) 教室受講:社会人:330,000円(税込) / 学生:275,000円(税込) |
授業形式 | オンラインor教室選べます |
習得スキル | リスティング広告・Google広告・Yahoo広告・Facebook広告・Twitter広告・ディスプレイ広告・データ分析・Excel |
受講場所 | オンラインor教室(東京、千葉、横浜、大宮、大阪、名古屋、広島、福岡)を選べます (※Webマーケティングスクール校舎数日本一獲得の実績:PRtimes) |
メンター制度 | パーソナルトレーナーあり |
質問サポート | マンツーマン形式 |
就職支援サポート評価 | (4.0) |
デジプロの特徴
デジプロは実践的な広告運用を学ぶことができる数少ないスクールです。
- 実際に広告運用で困っている箇所を聞くことができる(コンサル要素を含んでいる)
- 年間20億円運用広告マーケターに直接教えてもらえる
- 完全マンツーマンで直接指導をしてもらえる
- もちろん基礎面からの学習も可能
デジプロは、実践を鑑みたWeb広告の運用を学ぶことができます。
実際広告運用を行なっているが、なかなか運用の実績が出ていない場合やこれからインハウスでマーケティングを回していこうと思っている会社の方、フリーランスで広告運用を回そうと考えている方などが対象となります。
無料オンライン相談会では、完全個別制で、Web広告運用の効率的な学び方や、デジプロでの学習の進め方を実際に教えてくれます。
自分に合った学習内容やスケジュールについても質問することができ、安心して学習を始められる環境を提供してくれますよ!
日時選択をして、相談を受けてみてください!
※オンラインで受講可能!
参考:【評判・口コミあり】デジプロのサービス内容や特徴を直接社長に聞いて感じたことをまとめる!
関連:【Web広告運用スクール厳選6選】広告運用をしっかり学べるおすすめスクールを解説!
この記事のまとめ
Web広告代理店の仕事内容は、「正直きつい・・・」と感じることもあります。
実際にWeb広告代理店で働いてみて、なかなか成果が出なかったり、ゴールが見えなかったりなど、壁にぶち当たることも多いです。
しかし、その分のやりがいや達成感は大きいため、今回紹介した仕事内容に少しでも興味がある方は、ぜひ転職にチャレンジしてみてください。
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