どうも、シリーズDの事業会社でWeb/デジタルマーケティング責任者をしている梅干さないです。
商品やサービスを販売している企業にとって、マーケターはなくてはならない存在です。企業のマーケティング部門で働いてきた人の中には、フリーランスとして独立し、活躍している人も数多くいます。
フリーランスマーケターになると、働き方の自由度が増す・大きく稼ぐチャンスがあるなどのメリットがある一方で、企業という後ろ盾がなくなったことによるデメリットも少なくありません。
そこで、本記事では、フリーランスマーケターを目指す際の注意点や、独立して成功するために知っておきたいポイントなどについて解説します。
フリーランスマーケターの仕事内容とは?
フリーランスマーケターの仕事はどのようなものなのでしょうか。実際の仕事内容を下記に記載していきます。
フリーランスマーケターの仕事は、クライアントの商品やサービスを市場に広めるための戦略を立案し、さまざまなプロモーションを提案・実施していくことです。
マーケターの仕事内容は幅広く、さまざまな分野にわたります。
- 市場調査:商品やサービスに関する市場の動向や消費者の関心などを調査すること
- クリエイティブ企画:広告や動画など、企業が顧客に配信するクリエイティブの企画
- 販売促進(プロモーション活動):商品やサービスの売上を増加させるための活動
- SEO対策:クライアントのWebサイトを検索エンジンで上位に表示させるための施策
- Web広告運用:さまざまな広告により、企業の認知度アップや商品・サービスの販売促進などを図ること
- 効果検証:マーケティング活動の結果から、狙った目的を達成できたか測定すること
フリーランスマーケターの平均年収は?
実際、フリーランスマーケターの平均年収はいかほどでしょうか?
参考:【実態調査】フリーランスWebマーケター300人に聞いた年収や働き方、実態について
株式会社イールドマーケティングが執り行ったフリーランスWebマーケター300人に対して行った平均年収に関する定量調査によると、最も多かったのは300万~400万円未満で26%でした。
次いで多かったのが、400万~500万円未満および200万~300万円未満で、どちらも21%です。
また、1,000万円以上稼いでいる人が1%いるのに対し、10%の人が100万~200万円未満と答えており、フリーランスマーケターの年収には幅があることも分かります。
フリーランスになったからといって、すべての人が大きく稼げるわけではないものの、実力次第では会社員時代より収入を増やすことも可能ということがわかります。
また、フリーランスと正社員という二足の草鞋方式を取ることで、1000万は割とすぐに超えてきます。
下記の記事など参考にしてみてください。
参考:Webマーケティングのフリーランスは間違いなく稼げる。マーケ歴8年の僕が全貌を教える
フリーランスマーケターになるために必要なスキルとは?
フリーランスマーケターになるために必要なスキルとはどのようなものか、具体的に見ていきましょう。
- マーケティング全般の基礎知識
- 企画力
- データ収集・分析力
- Webマーケティングの知識
- コミュニケーション力
- コンサルティング力
- 営業力
マーケティング全般の基礎知識
マーケティングとひと言でいっても、インターネットを使ったオンラインマーケティングからテレビ・タクシー広告・交通広告・新聞・展示会出店・などを通じたオフラインマーケティングでは、最適な戦略や施策は異なります。
マーケティングを成功させるには、分野ごとに有効な手段を知っておくことが必要です。
また、マーケティングを進める上で必要なフレームワークについての知識も求められます。
最低限学ぶ必要のある主なマーケティングフレームワーク
- PEST分析
- 5Forces分析
- SWOT分析
- 3C分析
- 4C分析
企画力
企画力とは、クライアントの課題を解決する方法を考え出す力のことをいいます。
ただし、ただ単に面白い企画を立てればよいわけではありません。予算をはじめとするさまざまな制限の中で、クライアントのニーズを満たす最適な企画を立てることが求められます。
どのようなマーケティング戦略を打ち出すにしても、優れた企画力があってこそ成功に導けるといってもよいでしょう。
データ収集・分析力
フリーランスマーケターにとって、データ収集力や分析力も不可欠です。
優れた企画を立てるには、消費者の興味や市場の動向をしっかり把握していなければなりません。そのためには、まず質の高い情報を効率よく収集するためのノウハウが必要です。
また、ただデータを集めるだけでなく、集まった情報の正確性を見極めて分析するスキルも求められます。
Webマーケティングの知識
Webサイトを活用したWebマーケティングは、今や企業にとって必要不可欠です。
そのため、フリーランスマーケターとして仕事をするにあたり、Webマーケティングの知識もなくてはならないスキルといってよいでしょう。
Webマーケティングの施策にもさまざまな種類があります。
最低限学ぶ必要のあるWebマーケティングスキル
- Webマーケティングに関する基礎知識
- 主要Web広告媒体の出稿方法(Google、Yahoo!、Facebook/Instagram、Twitter)
- SEO対策に関する基礎知識
- LP/サイトページ制作・改修に関する知識
- Google Analytics/Search Console/Google Optimizeを用いた分析手法
- ExcelやGoogleスプレッドシート運用の知識
Webマーケティング手法は、主にSEO対策とWeb広告の2種に大別されます。下記に多少詳しく記載します。
SEO対策 | SEOとは、自身のWebページを関連する検索ワードで検索結果に上位表示させ、検索者にページを見つけてもらう機会を増やすための施策です。内部施策(内部構造最適化)、外部施策(被リンク対策)、コンテンツ施策(検索ニーズに合わせたページ作成)の3種に大別できます。 |
---|---|
リスティング広告 | 検索連動型広告のことで、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果上において、ユーザーが検索したキーワードに関連した広告を掲載する広告手法です。広告がクリックされると費用がかかるクリック課金制の広告となります。広告運用の際、リスティングは欠かせない手法の1つです。 |
ディスプレイ広告 | サイトやアプリ上などWeb上の”広告枠”に掲載される画像・動画・テキスト広告のことを言います。バナーを用いることが多いため、バナー広告とも呼ばれています。画像+テキスト、画像のみ、動画のみ、テキストのみなど広告掲載枠に自動的に合わせて配信されます。サービス・商品認知の拡大に利用されるケースが大半ですが、リターゲティングなど顕在化させる手法としても利用できます。 |
SNS広告 | Facebook,Instagram,LINE,TwitterなどSNS媒体の中で配信するディスプレイ広告のことです。ユーザーの登録情報を用いた正確なターゲティング広告を行うことができます。特に、実名を登録するFacebook,Instagram広告のターゲティングは秀でており、SNS媒体の中でも正確なターゲティングができることで重宝されて利用されています。 |
コミュニケーション力
クライアントのニーズをしっかり把握するためには、相手の話を聞き出すヒアリング力が必要です。
施策を提案するには、相手に分かりやすく伝えるスキルも身に付いていなければなりません。
また、マーケティングの仕事はさまざまな人と連携して進めていくことが多いため、周りと円滑なコミュニケーションをとれるスキルは必須です。
コンサルティング力
マーケターに必要なコンサルティング力とは、マーケティングの専門知識を生かし、クライアントの課題を分析して解決策を提案するスキルのことです。
コンサルティング力には、コミュニケーション力やプレゼンテーション力などのスキルも含まれます。
また、課題解決方法をクライアントに分かりやすく説明するには、複雑な物事を整理してシンプルに組み立てて考える論理的思考力も必要です。
営業力
フリーランスマーケターに必要な営業力は2つあります。
まず、仕事を得るための営業力です。仕事を依頼してもらうには、自分を売り込まなければなりません。もうひとつは、数字に対する強さです。
マーケティング業界ではさまざまな指標として数字を用います。施策の効果を知るには数字で判断するしかないからです。
数字の読み方に強い人はマーケターに向いているといえるでしょう。
フリーランスマーケターになる方法
フリーランスマーケターになるには、
「実績を積む」「副業から始める」「マーケティングスクールに通う」の3つの方法があります。
それぞれの方法について具体的に見ていきましょう。
とにかく実績を積む
マーケティングの知識があったとしても、いきなりフリーランスとして活動するのはおすすめできません。フリーランスマーケターとして食べていくためには、実績を積む必要があります。
マーケターとしての実績を積むには、事業会社のマーケティング部門にて経験を積むことが手っ取り早いでしょう。私自身も代理店、事業会社のマーケターとして8年ほど経験を持っています。
また、フリーランスとして仕事をするには、ある程度人脈を作っておく必要もあります。会社員としてさまざまな仕事をしながら、人脈を広げることも意識しておきましょう。
とはいえ、いきなり実績を積むことのかなり難しいものです。実績を積む前段階である知識をつけることをおすすめします。
すでに、十分な実績を所持しているということであれば、フリーランスエージェントに登録し、案件獲得に動いてみて良いでしょう。
ITプロパートナーズ
出典:ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズに関する基本情報です。
運営会社 | 株式会社Hajimari |
---|---|
公開求人数 | 5,296件 |
マージン率 | 非公開 |
対応地域 | 関東、関西の大都市中心 |
働き方 | 週2日の勤務やリモートOKの案件が充実 |
特徴 | マーケター案件が豊富 |
ITプロパートナーズはマーケター案件が豊富な点が最大の特徴です。5,000件以上の公開求人のうち、マーケターに絞っても540件がヒットしました。
週2日勤務OKな案件が多いのも魅力的です。フリーランスは1つのクライアントに集中してしまうと、いざという時のリスク管理の観点からリスクが高いといえます。つまり複数のクライアントに案件を分散させておくこともフリーランスとしては重要です。
またリモートワークOKの案件も豊富で、都市圏から離れていて通勤が難しい人や、地方在住者にもおすすめのエージェントです。
直請案件もありますので、比較的単価が高い傾向があります。「直請案件」とはエージェントが直接クライアントと契約している案件のことです。間に業者が仲介されていませんので、少ない手数料でフリーランスに仕事が回ってくる仕組みです。
ITプロパートナーズなら以下のような案件がすぐに見つかりますよ。
マーケティングスクールに通う
マーケティングの知識やスキルが足りない人は、マーケティングスクールに通ってみるのもよいでしょう。
スクールに通うと、マーケティングの知識を体系的に学べるというメリットがあります。オンラインで受講できるスクールもあるので、仕事をしながら学びたい人にもおすすめです。
スクールによっては案件を紹介してもらえるケースもあり、副業やフリーランスとして仕事を始める足がかりになるかもしれません。
個人的に、おすすめしているスクールを紹介します。
デジプロ
デジプロは、実践的なWeb広告運用を学べる、累計受講者数 No.1のWebマーケティングスクールです。第一線でWeb広告運用の実務を行っている現役のWebマーケターの方から直接学習できるスクールです。
※No.1調査は、Webマーケティングスクール主要企業5社を対象にした調査結果を元に作成したものです。 株式会社日本マーケティングリサーチ機構にて調査。
デジプロの基本情報
デジプロに関する基本情報です。
コース名 | デジプロ |
---|---|
おすすめ度 | (4.2) |
受講期間 | 2ヶ月プラン |
料金 | オンラインでの受講:社会人:385,000円(税込) / 学生:275,000円(税込) 教室での受講:社会人:330,000円(税込) / 学生:275,000円(税込) |
授業形式 | オンライン・・・マンツーマン授業 通学・・・最大5名での少人数授業 |
習得スキル | リスティング広告・Google広告・Yahoo広告・Facebook広告・Twitter広告・ディスプレイ広告・データ分析・高度なExcelの使用方法 |
受講場所 | オンラインor教室(東京、大阪、千葉、大宮、名古屋、福岡、広島、福島)を選べます (※Webマーケティングスクール校舎数日本一獲得の実績:PRtimes) |
メンター制度 | パーソナルトレーナー制度あり |
質問サポート | 完全マンツーマン形式 |
就職支援サポート評価 | (4.0) |
デジプロならではの特徴
デジプロは実践的、且つ、実務に即したWeb広告運用を学ぶことができる数少ないスクールです。
- 年間20億円運用広告マーケターに直接指導してもらえる
- マンツーマンでの直接指導も可能
- Web広告運用を始める初学者の学習にも最適
- 実務で広告運用で困っている箇所を聞ける(コンサル要素を含む)
- 転職支援もしっかりサポート(大手広告代理店への転職実績も多数)
- 学生に優しい学割価格も提供
- 1週間の全額保証制度
デジプロは、特に実践を鑑みたWeb広告運用を学ぶことができるスクールとなりますが、
初学者から中級者、転職希望者まで一貫して面倒を見てくださるスクールです。
デジプロで学ぶのに適している対象者は?
- Web広告運用初学者(学生含む)
- Webマーケターに転職を希望している未経験者
- インハウスマーケター
- フリーランスの広告運用者(中級者)
デジプロの受講者の8割は「マーケティング」以外の職種であり、「仕事の幅を広げるため」「自身のスキルアップのため」「広告で事業を伸ばすため」などが挙げられるそうです。(※参照)
※参照元:Webマーケティングスクール受講者に関する調査を実施 8割以上が「マーケティング」以外の職種
サイバーエージェントやGMOインターネットグループ等、大手Web広告代理店で案件を運用している講師から直接Web広告運用を指導してもらえる機会がデジプロにはあります。講師陣のレベルも他スクールに比べ高く、広告運用熟練の講師があなたに付いてくれるため、安心感があります。
また、BtoB、BtoC、SaaS、YMYLジャンルなど、各ジャンルに精通した講師人が揃っています。
マーケティング特化の大手転職エージェント「マスメディアン」とも業務提携を結んでおり、転職支援サポートもしっかりと対応してくれるため、転職を考えている人にもおすすめです。
下記は、未経験からデジプロを利用し、転職した実績の一部です。
無料オンライン相談会では、完全個別制で、Web広告運用の効率的な学び方や、デジプロでの学習の進め方を実際に教えてくれます。
※1分で予約可能。気になることがある人は受けてみましょう。
自分に合った学習内容やスケジュールについても質問することができ、安心して学習を始められる環境を提供してくれますよ!
日時選択をして、相談を受けてみてください!
※1分で予約できます。
参考:【評判・口コミあり】デジプロのサービス内容や特徴を直接社長に聞いて感じたことをまとめる!
参考:Webマーケティングスクール厳選16社!目的別おすすめ徹底比較
副業から始める
ある程度の実績ができたら、フリーランスとして独立する前に副業から始めるのもおすすめです。
クライアントとのやり取りや仕事の受け方を副業の間に経験しておくと、スムーズにフリーランスへと移行できます。クラウドソーシングなどを活用して、マーケティング案件を確保する方法を知っておくとよいでしょう。
副業マーケターを始めるには、コワーキングスペースを活用するのもおすすめですよ〜。
サーブコープのコワーキング&バーチャルオフィスパッケージには、利用した分だけ料金が発生するオンデマンドプランもあるので、土日だけ利用したいという副業マーケターにも人気があります。
高単価の案件を獲得するには?
フリーランスマーケターとして独立するのは、高収入を得るためという人も多いでしょう。
高単価案件を獲得するためのポイントを3つ紹介しますね。
得意な分野を持っておく
マーケターとして幅広く対応できるだけでなく、自分の得意分野を持っておくことも大切です。
「SEO対策に強い」「Web広告が得意」「市場調査に長けている」など、1つの分野や種類に特化するのもよいですが、いくつかの手法を掛け合わせられるスキルを持っておくのもおすすめです。
また、コンサルティング力やマネジメント力などマーケティング手法以外の得意分野も持っておくと意外なところで仕事の幅が広がり、高収入に結びつく可能性もあります。
ニッチな市場を狙う
まだマーケティングがあまり活用されていない分野や、特定のターゲットに絞ったニッチな市場を狙うという手もあります。
ニッチな市場はライバルの参入も少なく、高単価な価格設定が可能です。ターゲットを特化した市場では大手企業などの競合他社も少ないため、仕事を獲得しやすいというメリットもあります。
継続して依頼されるケースも多いので、安定した収入を得られるでしょう。
営業力を強化する
単価交渉や人脈作りなどのための営業力を強化することも大切です。
仕事の単価がなかなか上がらないときは、仕事を受注する方法を工夫してみましょう。クラウドソーシングを中心に受注している人は、企業へ直接営業をかけてみるのもおすすめです。
また、人脈を通じて仕事を受注することも少なくありません。自分をうまく売り込むために、営業力の強化は不可欠といってよいでしょう。
フリーランスマーケターとして独立する際の注意点
フリーランスマーケターとして独立するデメリットについても知っておくことも大切です。
ここではフリーランスになるにあたって知っておくべき注意点を2つ紹介します。
未経験からは難しい
マーケターに関わらず、未経験からいきなりフリーランスになるのは難しいと思っておいた方がよいでしょう。
フリーランスマーケターとして独立したものの、知識やスキルが足りなかったために失敗する例も少なくありません。マーケティングについての知識を身に付け、実務経験を積んでから独立することが大切です。
マーケティング業界での実務経験がないという人は、企業に就職したりスクールに通ったりしながらスキルを身に付けていくことを考えてみましょう。
収入が安定しない可能性がある
フリーランスになると、会社員のように決まった収入は得られません。
継続して案件を獲得できなければ収入が途絶えてしまう可能性もあります。
万が一体調を崩して働けなくなっても、保障はないのが原則です。安定した収入を得るには、複数のクラウドソーシングやフリーランス向けのエージェントなどに登録しておくのがおすすめです。
継続案件を獲得できれば、ある程度安定した収入を得られるでしょう。
この記事のまとめ
フリーランスマーケターになるには、マーケティングの知識や実績を積んでおくことがおすすめです。
Webマーケティング業界は今後も需要が高まっていくと見込まれるため、実力次第では高収入を得る可能性もあります。
フリーランスマーケターとしての仕事を広げていくには、バーチャルオフィスサービスを利用するのもよい方法です。
サーブコープのバーチャルオフィスサービスは従量課金制なので、時間やコストを節約できます。
コメント