やはりマーケターって残業多くて、忙しいのかな?
そんなお悩みをお持ちの方への記事となります。
マーケターは本当に忙しいのだろうか?
結論から「中小・ベンチャーは忙しい。大手はそこまで忙しさはない。」というのが回答です。
中小やベンチャーのような規模の小さい企業のマーケターは忙しく、残業も多くなる傾向にあります。明らかにリソースが不足している中、マーケティング業務を少人数で回しているからです。
大手でマーケティング人員の確保が出来ており、各マーケ施策ごとに担当が決まっているようであればそこまで忙しくなることもありません。定時で帰れたりもします。
ただほとんどの企業の場合マーケティングという肩書きはあるものの兼務で他の仕事をしていたり、マーケティング専任担当者が居ないことが多いものです。
結果、膨大な数のマーケティング施策を少ない人数で行う羽目になり、忙しくなってしまうのです。
忙しくなってしまう要因を因数分解
マーケターは 多忙化の原因が何なのか。もう少し細かく見ていこう。
- 予算に対して少ない人数
- 膨大な作業量
- 施策を軸にマーケティングを回している
- 細かすぎる運用改善
その会社がマーケティングにどれだけ重き(予算)を置き、人数や体制を整えているかにより、忙しさは変わりますが、忙しくなる要因はこの4つの要素。
予算に対して少ない人数
どの会社でもマーケティングに投じる予算は年間を通して決まっているものです。
例えば、年間1億のマーケティング予算を立てているとして、その額を2人で回すか5人で回すかで時間に余裕が生まれるか生まれないを想像することは容易にできるでしょう。とても単純な話です。
マーケティングに振り切っている企業であれば話は別ですが、ほとんどの企業の場合、マーケティングに携わる人間は2〜3人程度。少ない人数で多額のマーケ予算を回すとなると多重労働となります。
予算額に応じたマーケターの人数配置を考えることは重要です。
どれだけ優秀なマーケターがいたとしても、手が空かない状況を生んでしまうと、忙しすぎて施策はワークしません。人員の補充はどの会社も課題を持っていますが、ここを怠らない方が良いことは確実です。現在のマーケ人員に時間的余裕がないのであれば、すぐにでも人員を確保するようにしましょう。
膨大な作業量
施策の数に連れ、作業量は比例して増加していきます。
マーケティングの守備範囲は広いもので、少し施策例をあげると、
展示会参加、セミナー(ウェビナー)企画、Webマーケティング、マーケティングオートメーション、メールマーケティング、雑誌広告、メディア広告、ホワイトペーパー広告、オウンドメディアなど。
これら様々な施策を同時的に打ちます。全ての作業を自分たちの手で行うと、施策を考える時間を捻出できず本末転倒です。
他の人でも出来る作業はアウトリソースを利用、自動化できないかを考える、人員補充するなどし、自分の時間を確保し、マーケティング戦略を考える時間に充てることが大切です。
施策を軸にマーケティングを回している
戦略を立てず、とにかく施策数を追っている企業も割と多くありますが、施策を軸にマーケティングを回してしまうと忙しさは倍増します。
施策を打つこと自体が目的になると必要のない施策まで行う羽目になってしまい無駄が生まれます。少ないリソースで結果を出すためには、戦略を考えた上で施策を打つ必要があります。
どのKPIを追うのかを予め決め、その数字を達成するために必要な施策を打つ。ここを決めておくだけでも無駄を大きく省きます。
細かすぎる運用改善
今は様々なマーケティング分析ツールが世に出ており、それらを利用するとトラッキングデータを事細かく精緻化ができる時代です。
施策は打って終わりというものではなく、施策を打ったら、どの施策が有効なものなのか随時チェックをする必要がありますが、最近トラッキングが細かく出来すぎてしまうため細かすぎる運用改善まで手を回してしまいがちです。
決まり切ったリソースの中で、細かすぎる施策運用改善を行うことは大きな意味をもたらしません。
フェーズ的にどの施策に時間を要するべきなのかを考えてから行動に起こすと施策はよりワークしていきます。
マーケターの忙しいを減らすには?
マーケティングの業務範囲は非常に広いものです。
本来であれば、マーケター人員を増やすなどして対策をとる必要がありますが、どうしても難しい場合は、仕組み化、外注化、自動化。これらを徹底的に考えることで、本来のマーケティング業務を回すことができます。
マーケターにとって時間は何よりも大事なものです。自分でやらなくてもできることは他に投げる。これくらいの覚悟を持ち仕事に向き合わなければ、スケールはしていきません。自分の時間をいかに確保するかに全神経を注ぎましょう。
マーケ予算を増額させるためには?
自分の時間をとにかく確保するために、「外注化」や「人員確保」を行う必要がありますが、何をするにも予算はかかります。予算を確保するスキルはマーケターとしてかなり重要なことです。
予算申請は経営者を通して行うものですので、経営者との密なコミュニケーションは必須です。
経営者側に「マーケは忙しそうにしているが、何してるか分からない。」と映ってしまうと、経営者側から不安視されてしまう。そうさせないために、経営者の好物である数字で全ての物事を整理し、語る必要があります。
どのマーケティング施策がどれ程の商談を生み出し、結果受注に至ったか、を複合的に数字管理してあげると経営者にも納得してもらいやすいものです。
結果につながる数字が何かを明確化させ、予算申請を行うとスムーズにいきます。
忙しい環境は成長を加速させる
マーケ担当である私が個人的に思っていることですが、様々な施策を行う中で、多くの気づきを得られます。
マーケティングはあまり表立ちしないため目立たないかもしれませんが、明らかにビジネスプロセスの核を担います。マーケがコケると営業側へのリード供給量が減ってしまい、営業利益を出せない企業となりますし、重要な部署なのです。
忙しい部署だけど、重要な役割を担っておりビジネスプロセスを大きく学べる部署。学びは多いんですよね。
この記事のまとめ
マーケターは確かに回す施策の数も多く忙しくなりがち。
それもただ施策を打つのではなく、戦略に基づいた施策を打ち質・量ともに高水準で回していく必要があり、数字責任も負っているので、側から見るとキツイ仕事として写ります。
会社全体としてマーケティングに目を向けた時、適切な予算を確保できた時、人員を確保できた時、会社をスケールさせる起爆剤にもなり得ます。
「マーケティング部の忙しさ」という課題を解決することができたならば、ほぼ確実に事業スケールを拡大させることができるでしょう。
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