Webデザイナーを目指してるんだけど、「やりがい」や「楽しさ」を教えて欲しい、、、。
こんな悩みをお持ちの方に向けた記事です!
Webデザイナーといっても、Web自社開発企業、Web制作会社、フリーランスと環境が様々で、地域や顧客によって業務内容が変わります。当然、仕事の魅力も変わるので、この仕事を一括りにできません。今回は、東京のWeb制作会社を例にとり、Webデザイナーの仕事の魅力をお伝えします。
限定した理由は、Web制作会社の数が最も多く、またモデルとなる業務は東京にあるからです。「Webデザイナー」の仕事として一般化しやすく、Webデザイナーを目指す皆さんの参考になるのではないでしょうか。
Webデザインの業務は「つらさ・大変さ」もありますが「やりがい」「楽しさ」はものすごくあるので今記事でしっかり伝えます!
Webデザイナーのやりがい・魅力とは?
Webデザイナーは忙しく大変な仕事ではありますが、やりがいや楽しさもそれに値するだけあります。これからWebデザイナーを目指すという人にまずどんな魅力があるのかを知っていただければと思います。
また、これからWebデザインを学習しようと考えている人は、「独学で勉強」か「Webデザインスクール」かどちらかの環境で学習を進めると良いでしょう。
では早速、Webデザイナーの魅力を大きく3つを紹介します!
- 個人が認められるという達成感
- 新しい技術に触れる機会
- 多様なキャリア選択を可能にする
それぞれ細かく見ていきましょう!
個人が認められるという達成感
Webデザインのやりがいを感じられる箇所に「個人として認められる」ということが挙げられます。
- 個人が認められる世界
- オリジナリティが認められる世界
- 作品として残り続ける
個人が認められる世界
Webデザインの仕事の一番の魅力は高い創造性を発揮できる点です。
アイデアに優れ、その表現の質が高ければ個人として高い評価を得ることができます。マニュアルに沿って、業務フローを忠実にこなすというものではなく、かなり自由に仕事をすることも可能です。なので、強い開放感を感じるかもしれません。カフェなどでアイデア帳を片手に企画を練るイメージを持つ人もいるかもしれませんが、成果が出せるなら業務スタイルや服装にこだわらない企業も少なくないでしょう。
Webデザインの仕事は、基本的には個人の力が物を言います。当然、顧客や上司の指示で業務を行いますし、チームワークも求められます。しかし、基本は個人のスキルの上に成り立つチームです。企業内でも高いスキルの人には仕事が集まりますし、低いスキルでは単純な作業しか回って来ないでしょう。
オリジナリティが認められる世界
自分のオリジナリティが認められる感覚はWebデザイナーの仕事の魅力です。
役割にもよりますが、顧客との接点もあります。実際のWebサイト制作はWebデザイナーが行いますが、サイト設計に関するヒアリングでは、顧客と求めるサイト機能をすり合わせる必要があります。
場合によっては業界の流れやその企業の競合の傾向を含めて提案することもあります。マーケット状況、顧客の方向性を検討した上で、サイトの方向が決まります。「うちの求める顧客層にあっているね」、「うちのサービスのイメージを上手く表現できているね」と言う声をもらうことは大きな喜びの一つです。もちろん、顧客から感謝されることはどの業界でも起こりえますが、自分のオリジナリティが認められる感覚はWebデザイナーの仕事の魅力です。
「作品」として残り続ける
Webデザイナーの仕事は、サイトが変更されるまで「作品」として残り続けます。
その作品の評価は、そのサイトからの問い合わせ件数や売り上げなどで具体的な評価を受けます。評価が高ければ、その後の継続的に依頼されたり、別の案件を紹介されます。
新しい技術に触れる機会
新しい技術に触れる機会に立ち会えるというのもWebデザイナーの大きな魅力です。
- 常に新技術が導入される世界
- 好奇心と学習意欲をそそられる
常に新技術が導入される世界
この業界の特徴として、だいたい2-3年ごとに技術の更新が行われ、使い方が変更されます。
時間がかかっていたデザインの実装が短時間ですんだり、それまで使っていたスキルが突然、非推奨になることも珍しくありません。それどころか、サイト制作の基幹技術そのものが急激に衰退することもありました。2000年代に主流だったFlashは、Appleが2010年にiOSでの使用を拒否したことで一気に衰退しました。
とはいえ、新しい技術の導入を学び、新しい作品を作り続けられるという点ではWebデザインの仕事は大きな魅力となります!
好奇心と学習意欲をそそられる
常に最新の技術に対応できる学習力が求められます。これも魅力の一つです。
一般的に業界内、企業内で自分の強みとポジションを確立するには、時間とチーム内での実績が必要です。それに対して、Webデザイナーの場合は、この強みの確立が比較的容易です。
使えるWeb言語が増えればそれは強みになりますし、Webデザイナー間の差別化要素になるからです。自分のポジションを強化でき、スキルに高い価値がつきます。
例えば、顧客から既存のWebサイトを修正する依頼がきた時に、知らない言語が使われており対応できないと仕事になりませんが、多様な言語とその使い方を身につけておくことで容易に対応できます。
好奇心と学習意欲は必要な要素ですが、向き不向きはあります。Webデザインが好きで、常に最新の技術を学びたい人には飽きない仕事です。特に、定型業務が嫌いな人には向いているでしょう。
多様なキャリア選択肢
多様なキャリアの選択肢があることはこの仕事の魅力の一つです。
一般的に職種転換は非常に困難です。企業にとって、未経験者であれば若年層を対象とするのは合理的選択だからです。しかし、Webデザイナーの場合、経験を土台に様々なキャリアパスが存在します。
Webデザイナーを経たあとのキャリア5つをご紹介します。
- Webディレクター
- バックエンドエンジニア
- Webマーケター
- 企業のWeb担当者
- フリーランスのWebデザイナー
Webディレクター
Webデザインの上流過程であるディレクション業務です。これは顧客と仕様を決定したり、制作過程を管理する業務です。同じ企業で継続的に働きたい場合は、この選択肢が一般的です。
参考:Webディレクターの仕事内容とは?仕事をする上で求められるスキルは?
バックエンドエンジニア
Webデザインを経験した後に高付加価値案件であるシステム構築やアプリ開発分野に進む人も珍しくありません。プログラミング技術のハードルは高いですが、その分、非常に高額な案件が依頼されます。ただし、Webデザイナーを長くやって転換するよりはや早い段階で転換する方が有利です。
Webマーケター
Webを使ってマーケティング分野に進む人もいます。現在、Web制作はSEO集客や収益を考えマーケティングと強く関係しているため、制作過程でそれを意識したサイト構成をします。もちろん、マーケティングスキルは別途学ぶ必要がありますが、親和性があるためキャリアの候補になります。
参考:Webマーケティング系フリーランスは間違いなく稼げる。デジマ歴5年の僕が全貌を教える
参考:5年間学び続けて見出した、独学でWebマーケティングを勉強する方法とは?【実践済み】
企業のWeb担当
企業内の自社サイトの管理を行ったり、広告サイトを作成する担当者として働く道があります。サイト内部の整理やサイトの制作を一貫して任されることもありますね。
フリーランスのWebデザイナー
企業に勤めるよりも年収が上がる確率が非常に高いため、力があるWebデザイナーなら当然考える選択肢です。しかし、フリーランスの道としてはある程度制作会社で働き、実績を残した場合に独立するのが手堅い選択です。
参考:フリーランスWebデザイナーのリアルは大変?年収相場は?どれくらい稼げるの?
Webデザイナーから他の業種やキャリアアップを目指している方は、「厳選おすすめWebデザイナー向け転職サイト徹底比較」をご参照ください。
都市と地方のWebデザイナーの違い
都市と地方の違いについても触れておきます。
Web自社開発企業、Web制作会社、フリーランスかによって仕事の魅力も違うのですが、都市と地方によっても違います。
このあたりについても事前に知っておくと良いですよ!
顧客の違い
理由の一つに顧客の違いがあります。中小零細企業を中心とする企業は、地域ならではの「付き合い」で業務を回す傾向があり、体裁としてのホームページを持つだけでよしとする指向で、デザイン、機能要求も高くありません。
極論、デザイナーのスキルレベルが低くても、付き合いの中で制作企業が選ばれる可能性があります。
都市と地方の技術格差・情報格差
Webデザイナーのキャリアにとって都市で働く地の利はあります。Baseconnectのサイトによると全国にはWeb制作会社は、2020年8月時点で17,330社あり、35%が東京に集中しています。2位の大阪でも8%であり、東京の集中度合いがいかに高いかがわかります。
モダンなWebスキルに触れられる環境で働きたければ、その技術を求める都市部の企業を顧客に持つ制作会社で働くべきです。優れた人材が集まり、技術に関する勉強会も頻繁に開催されています。逆に、自由度の高い生活など、仕事以外にモチベーションを求める人は地方での業務は魅力となります。
この記事のまとめ
魅力の受け取り方は様々ですが、ある程度言える点は、デザインそのものが好きでそれによって人を感動させたいと思えるなら、今回説明した魅力は感じてもらえるでしょう。
逆に、好きな場所で自由な働き方をしたいなど、Webデザイナーになる前から、デザイン業務以外にモチベーションを求めるなら、今回伝えた魅力は苦痛になって跳ね返る可能性も秘めています。
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